クオリティ? クオンティティ?

というエントリを見つけました。
そうだよなー、と、おおむね同意。
特に「その2」、ギャラとクオリティの関係は、そうなんだけど、だけど悩ましいよな。
僕ら「20世紀人」は、印刷媒体あがりなので、
「入稿しちゃったら、修正が効かない」っていうことで、どうしてもいろいろ詰め込もうとする。
コピーはもちろん、ベストな画像とか、もっと良いコピーとか画像とか、、、
リキんじゃうんだよね。要は。
だけど、Webの時代になってそれがガラッと変わって。
とにかく上げちゃってから、良くしよう、と。ベストエフォート的なやり方になった。
だけど、どうしても印刷のときのクセが抜けなくて、上げる間際まで往生際悪くごにょごにょしたりして。
なので、手間=コストがかかってしまったり。
また、手間を抜く=クオリティを下げる、という呪縛もあり。
いちど染みついたクセは、なかなか抜けるもんじゃないですね。やれやれ。。。
とはいいつつも、このままじゃ、立ちゆかなくなるのは目に見えているわけで。
なんだかとりとめというか結論もなく、堂々めぐりの気分がそのままテキストに出ちゃってますが。
そんな感じで、考え方とかやり方を変えないといけないよな、とぐるぐる思っていたところに、冒頭のブログエントリが。
アイタタ、痛いところ突かれちゃったなー、というのがホントの気分かな。

いまさら辞めるって言われても、ねぇ。

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よそのおじさん(第三者機関)に「お前のやったことは間違い」だって言われたので、このまえ記事を取り消したことは間違ってなくて正しかったので、これまでの間違いを正す意味で辞めます、っていう感じ?
もうちょっと自分で判断できないのかな。報道機関でしょ。事実をどうやって判断して記事にしてるの?
それより、「どうしてあんな記事にしちゃったのか」「何が目的だったの」「誰をどんなふうに誘導したかったのか」という僕の根源的な疑問がいまだにあるんだけど、僕が紙面を読んだところ、それを自己反省する記事とか、これからしますよとかいう発言はどこにも見当たらなくて。これは原発と慰安婦、ふたつの記事に関して、どちらもですね。
そういう意味で全然、「読者の声」に応えてないんですが > 朝日新聞さま。
契約の関係で講読は来年の1月まで。それまでに進展はあるんだろうか。
それ以降、紙面でこの顛末を終えなくなるのが、いちばんのザンネン?

最後は完全にヒールになってた、錦織くん。

フェレールとのラウンドロビン3戦目。いやぁ、強かった。
コートにでんと構えて、必死のフットワークで返してくるフェレールのボールを、打つというよりさばく感じ。だけどボールの勢いが鋭いので、エースになってしまう。サービスも鋭い球足でエースをとってたし。
終始、無表情。対してフェレールは闘志を前面に押し出して向かってくるので、見る方はどうしても彼の肩を持ちたくなる。
特に3セットめは圧巻。なにごともない表情で、淡々とラブゲーム。ついこの間まで世界のトップ3だった選手を、ここまで追い込んでしまうなんて、まさに憎らしいまでの強さ。錦織くんより、フェレールの方に拍手を寄せる客席の気持ちも、分からないでもない。
まさに昇竜の勢い。
世界で飛躍する日本人をこれまでたくさん見てきたけど、短時間でここまで上りつめたのは、あまり記憶がない。
彼の勢いに押されるように、テレビのライブ中継も決まった。

この若者は、どこまで上りつめるんだろう。

※画像はhttp://news.tennis365.net/news/today/201411/102545.htmlより

東京運転免許工場?


2時間10分と、3,450円。今日行ってきた運転免許の更新、かかった時間と費用です。
おかげで昼前にはもう仕事に。
免許センターでは、列に並んだのは最初の受付だけ。
その後は平日と言うこともあり、眼の検査も写真を撮るのも待ち時間ゼロ。平日にわざわざ出かけた甲斐があった、というもの。
検査とか写真とか、何かやるたびにぐるぐるセンター内を歩き回るんだけど、そのためにフロアに誘導のためのカラーテープが貼ってあったり、場内はまるでJIT(Just In Time)を追求している工場のよう。以前よりもちょっとだけカイゼンが進んだような?
そういうおかげもあって、スムーズに講習へ。で、講習が終わったらものの5分とたたずに新しい免許が手元に。
手にした免許には、臓器のドナー提供の欄ができていたり、プライバシー保護で本籍の情報が免許内蔵のICチップに格納されたり、免許もバージョンアップ。
効率の良い工場で2時間ほど取材した、そんな気分でした。

脱力新聞

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「決闘罪」って、明治22年の法律!

今日の新聞地方欄、久々にほのぼのしちゃいました。
この地域のチームのリーダーが、
「決闘」をしそこなって警察に見つかって、
「おまわりさん」が特別に作ったチームと、
「ソフトボール」の試合で更生を誓う、
という話。決闘とか警官とか血なまぐさいキーワードが並んでいる中、「ソフトボール」で脱力感が全身を襲います・・・
なんだか昭和(ルーツは明治)の香りが漂うし、
そもそも、不良グループ(?)って、ソフトボールできるんだろうか。
おまわりさんの方が、強すぎない? ハンディキャップつけた方が良くない?
2チームのメンバーを合併させるらしいんだけど、練習やるのかな。やったとしても、ケンカにならないかな。
お巡りさんたちはどんな顔で迎えるんだろう? で、終わったら何か訓示的なことをやったりするのかな。
そもそも、「更正」って、どうやるの?
久々に、ツッコミどころ満載というか、想像をかき立てる記事でした。
※記事は朝日新聞11月13日付多摩地方版より

ミッキーマウスまんじゅう

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中国か、ここは! って思わず突っ込んじゃった!!

上野動物園の正門前にある遊園地? まだあるんですね、このキッチュな雰囲気。

にこやかに入場を誘っているのは、7人のこびと?にしては足が長い!?
で、中に入るとちょっと耳が大きなぞうさん(笑)がぐるぐると空を飛ぶ乗り物とか、とか。

ちょっと前に問題になった中国のマネっこテーマパーク、パクリパークの風情。

もちろん、ピカチュウとかアンパンマンの「正規モノ」もあって、外に向かってどーんとアピールしてたりするんですが。

そういえば、ディズニーランドができた直後、あのときは東西線の浦安からバスで行くしかなくて(だって京葉線ができてなかった)、駅前に新しくバスターミナルが作られたんだけど、そこに行く道の両脇にいろいろ怪しい店がでてた。

「ミッキーマウスまんじゅう」なんて、当たり前のように並んでたしね。他にディズニーっぽいアクセサリーとか、バッグのカタチした何かとか。もちろんどれも許可なんて取ってない。
中国パクリパークのテイストそっくりなミッキーもどき、ミニーもどきとかが、いまから30年くらい前の浦安ですでに並んでたわけ。

そんなふうに、日本では僕が見る限り80年代くらいまでは、パクリとかマネッことか、よく見た光景で。このキャラはアレから作ったな、これはあの人気商品のマネだな、なんてのは日常茶飯事。駄菓子から家電、ファッション、さらにクルマとかまで。

まさに、どんな商品も、パクって便乗して売れて育った!?

だから、中国がパクリ大国とかあんまり言い過ぎるのは、天に向かってつばを吐くようなモノ。

パクリなんて、成長の過程でみんな通ってきたけもの道、みたいなものだよ。

来年はどうなる?

去年は三の酉、ギリギリセーフだったので、今年は早々と一の酉に。

早朝なので、屋台は準備中。熊手屋さんも飾り付けの真っ最中でした。
そんな情景を昇ったばかりの朝の陽光がピカピカと照らします。きれいで、何だかとってもいい気分。早起きは三文の得!
これだけで、来年は良いことがあるような気になってきた。ある種の催眠効果、かな?

のんびり上野

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今世紀になって初めての、上野公園?
もはや、ひさびさ、というより記憶にないです。
なので、テレビなどで見ていた光景を思い出して、ああココなのね、などと、気分はもはやお上りさん。
花見でにぎわう通りだ、と思ったり、
西郷さんともコンニチハをしたり。
けっこうな人がいると思うんだけど、広いのでいやにならず。
東京の都心に、これだけのスペースがあるなんて、いまさら感動ですねー。
大きな博物館や美術館、広いお池に、動物園、モノレールとか。
寛永寺などの大きなお寺、向こうには東大があったり。
昔はここが中心だったんだなぁ、と。
商業的には池袋とか、渋谷とかにウェイトが移ったり、
新幹線だけでなく、常磐線や東北線などでも上野が終着駅でなくなったり。
そんな上野の地盤沈下が言われてますが。
でも、そんなふうにシフトウェイとしてしまった場所だからこその、ゆったり感が心地いい。
渋谷とかで感じるギスギス感とか、
丸の内の背伸び感とか、
新宿のゴタゴタ感とか、
そんなのとは一切無縁。
のんびり、自分のペースでいいよ、って西郷さんも言ってくれてる感じでした。

大内さんと、徳大寺さん。


「ホンモノは、その程度ではないよ」といつも言われてるようでした。
大内順子さんと、徳大寺有恒さんが、相次いでお亡くなりになりました。とてもショックでした。
ハイセンスな大内さん、ダンディな徳大寺さん。ファッションの世界で、クルマの業界で、それぞれ評論というフィールドで海外の文化やスピリットを伝えてくれた人でした。
70年代からバブル期くらいまでは、まだまだ日本の業界も成長期。海外の流行のパクったような商品を作り、それを日本国内で売りさばくような「商売」が主流でした。
そんな状況を鋭く批判し、「ホンモノを見抜く目を持ちなさい。そのために、知識や経験を重ねなさい」ということを伝えてくれたのがこのお二方でした。
カールラガーフェルド、ジバンシィ、ピエールカルダン、
ジウジアーロ、ピニンファリーナ、ガンディーニ、
雑誌やテレビを通して紹介された、「ホンモノ」の才能を持ったデザイナーやカロッツェリアの作品にあこがれたものです。
そういった情報に触れるたび、「似てるけどそうじゃない商品」が市場にあふれていて、それを見てガッカリしていたのを憶えています。
時代は変わりました。
かつてのように背伸びして海外をのぞき見て、その良さやエッセンスをマネしたりしなくてもいいような時代になりました。日本でも自分のアタマで考えて、「日本発」のアイデアや商品を発信できるようになりました。「ホンモノ」が作れるようになったのです。
そしてそうした商品を、僕らはある程度自信を持って選べるようになりました。
お二方がやってこられたことが、結実したのだと思います。
大内さん、徳大寺さん、安らかにお休みください。
※画像はhttp://www.asahi.com/articles/ASGC755QJGC7UCLV008.htmlより

たかがコピー、されどコピー。

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日本もけっこうイイ映画作ってるじゃん。でしょ?

って言いたかったんだと思うんですけどね。
僕はコピーライターなので、できるだけ好意的に解釈しますが。
先日閉幕した、東京国際映画祭のコピーが物議を醸した、とWebニュースに取り上げられていました。
件のコピーはこちら
———————-

ニッポンは、
世界中から尊敬されている
映画監督の出身国だった。
お忘れなく。

Lest we forget; our nation
gave birth to some of the world’s
most respected directors.

———————-
これを見ると、本来なら「映画」あるいは「映画祭」が主役になるはずなのに、それが「日本」にすり替わっちゃってますよね。
さらに、最後のワンフレーズが上から目線なので、違和感に拍車をかけることに。
ただ、コピーが主張する内容を印象づけるために、こうしたワンフレーズをわざわざ加えることは、別に悪いことじゃないと思うんです。ただ今回は、最初の3行で醸成されたネガティブな印象が、ラストフレーズでさらに増幅されてしまったことは否めませんが。
「商品」を売るのが、コピーというか広告の目的。今回は東京国際映画祭の開催の告知やその来場を促進するような広告が目的のはず。なのに、それが日本という国や、この国の映画に関する業績が主題になってしまっている。そこが、物議の発火点ですね。
ただ、広告には発注元としてクライアントがいて、制作物にはその意向が反映されます。
この映画祭の主催は、財団法人日本映像国際振興協会。共催として経済産業省、東京都が名を連ねています。
ここからは僕の妄想ですが。
『みんな!映画見ようぜ』『東京で世界を見る』みたいなコピーだったんじゃないかと、当初は。だけど、
「映画っていうとハリウッドとか韓国とか、最近はインドもすごいよね」
「そういえば、映画って追加以外の作品に目が行っちゃうよね。J-POPみたいに、日本作品のプレゼンスを高められませんか」
「日本だって、有名な作品や監督、いっぱい出ますよね。アニメみたいに映画もニッポンブランドを売り込めませんか」
「そうそう、わが国は“クールジャパン”を推進してわけだし、映画国ニッポン、みたいな打ち出し方できませんか」
なんてやり取りがあって、そうこうするうちに、あのコピーに辿り着いたのではないか、と・・・
※画像はhttp://www.j-cast.com/2014/10/28219480.html?p=allより