正月らしさが薄いって言われるけど、そもそも年末らしさもなんだか薄くなっているような。。

年末のはずなのに、この「年末感」の薄さはなんなんだろう。特に今年はきょう29日も仕事しているせいか、まだまだ年の暮れという気分になれないし。
テレビやウェブなどで「この一年」なんて総括してるけど、そもそも、こっちは年末という意識が薄いので、なんでそんなことやってるんだろう、なんてキョトンとしちゃったりして。
年末感が薄くなってるのは、年々、“正月らしさ”が薄くなってるせいじゃないか、などとも思った。
子供のころは、毎年1月1日から何かが始まる感じ。けじめというか、いろいろリセットされて、新しくなる。この日のために、新しい下着とかを下ろしたりしてたし。
また、そういった日を迎えるために、大掃除をしたり、餅をついたり(実家ではホントについていた)、おせち料理を仕込んだり、それはそれは忙しくて慌ただしくてめまぐるしかった。
だけどいまは、1月1日は12月31日から続く365日のうちの1日、という感じになってきているような気がする。
この時期、1週間くらいみんな休みになって、仕事とか生活に影響が出るから、やっておかなくてはならない、仕込んでおかなくてはならないことが増えるけど、それも片付かなかったら新年に持ち越しちゃっていいや、なんて。
Restart、Reset、というより
Continue、Going on、という感じ?
海外などでは、1月1日だけ「Happy New Year!!」なんて大騒ぎして、次の日から粛々と仕事してたりするけど。
そんなふうにけじめなく、だらだらと時間だけが過ぎていくようになるんだろうか?
それはそれでちょっと不安に思ったりもして。

シカなう!
黒い影が前方にチラッと。
「?」と思うまもなく、前を走るクルマが急激に左に進路を変えて、
開けた視界に見えたのは、鹿!
それも大きな角を生やした、立派な体躯の雄。
道の真ん中にうずくまって、こっちを見てる。僕と目が合った?
急ブレーキ。
手前2メータくらいで停止。
それを合図にしたかのように、鹿はジタバタと立ち上がり、視界の左の方へ。そっちは民家と多摩川なんだが・・・。
日曜日の早朝、青梅街道を走っていて鹿に遭遇しました。
山梨方面に向かっていて、右側はガケ、左側に民家と多摩川が流れる、といったロケーション。前日からの雨で滑りやすく、急斜面から滑って落ちてきたのではないか、と。
逃げるときも、鹿は濡れたアスファルトに足を取られていました。
 
以前、奈良・吉野の山奥で二度ほど(そのうちの一回が↑のムービー)、富士山麓の原生林の道で一度、クルマで走行中に鹿に遭遇したことがあった。
 
だけど今回は、青梅線の鳩ノ巣駅付近。山里には違いないけど、青梅街道はよく走る道だし、トレッキングでこの付近を歩くことも。要は、山奥ならまだしも、人もクルマもまだまだ多いこんな山里にも野生動物が降りてきてるのか! とびっくり。
 
今年は長雨でどんぐりなどの木の実が少なく、クマが民家や畑まできて荒らしている、腹が減っているので気が立っているので注意、という記事を目にしたけど、その流れなのか。
とにかく、この世は人間ばかりじゃない、ということだ。

バブルよ来い?

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バブルの頃は、さ。
小さな会社を経営してる兄が、口ぐせのように言う。その後に続いて、あのとき、いかに金回りが良かったか。それで自分の会社や事業がいかに繁盛したか。それに比べていまは・・・
みたいな話が続くわけだ。
でも、さ。
あれから何年経ってるんだよ。もういい加減にしようよ。死んだ子の歳を数えるようなことはやめて、次のことを始めないとダメなんじゃないの? 
って僕が言うと、兄は黙る。不満そうに。
しかも。
生まれて気がついたら不景気で、その空気の中で育った。そんなポストバブル世代が、社会の中心になってきているし。
バブルは一瞬の夢。いまの状況が現実。
という認識が本筋だと思うんだけど。なので、「ずっと不景気が続く」「失われた○十年」という言い方がよくされるけど、僕は全然違うと思う。
バブル後の成長軌道をどうするか。だよねぇ?
で、「アベノミクス解散」。
インフレ再興、景気回復を叫ぶ安倍さんを見ていると、「もう一回バブルを!」って言ってる。そんなふうに思っちゃうんだよね。
あの狂乱を知ってる世代だったら、「そう、その通り!」って人がいるとは思うけど、
お弁当男子とかにそんなこと言っても、「ソレで幸せになれるの?」とか言われちゃうんじゃないかな。
抱いてる夢が世代でかなり違ってきてるのに、政治は旧態依然のカビの生えたような夢を見せようとしている。
そんな気がするんだ、今回の選挙。
※画像はhttp://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14120361189より

夢の終わり。あるいは始まり?

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クルマが売れない。と、もはやお約束的なフレーズになっちゃってますが。
調べてみたら、1990年度の780万台を最高に、リーマンショック直後の2009年に460万台まで落ち込んで、2013年度は538万台。ざっくり、3分の2くらいになってしまったわけだけど。まあ、売れてない。
ちなみに1990年というと、ホンダからスポーツカー「NSX」が出たり、翌年にはトヨタからバブルを体現したかのような「ソアラ」が出たり。その他にも軽の「ホンダ ビート」「スズキ カプチーノ」、かなりニッチな「スバル アルシオーネSVX」「いすゞ ビークロス」なども。クルマ業界はまさにゴールデンエイジだったわけ。いまでもこの時代のクルマが、けっこう良い値段で取引されています。
エコブームとか、非正規雇用が増えたとか、所得が伸びないとか、高齢化とか、売れない理由としていろいろ言われていますが。
でも僕はひとこと、
「夢がなくなった」のだと思う。
クルマというと、まず、スピードの夢があった。最高速、時速200キロでると、「スゲー」って、男のたちは目をみはりました。でもね、いまはカローラでさえリミッターを外せば出せるスピード。高性能なクルマになると、時速300キロは当たり前、400キロ!を豪語するモデルも。でも、そこまでくると、夢とかあこがれを通り越して、単に別世界の話。ふ〜ん、で終わってしまう。
夢が、終わっちゃったわけ。
だったら、自分のフィジカルで動かす自転車とか、もっというとゲームでラスボスを倒すとか、そういうことに「夢中」になるようになったわけだ。
いまスポーツカーを買ってるのは主におじさん、90年代を引きずってる層がメイン。若い人はあまり買ってないし、乗ってない。
ちょっと景気が上向いたおかげか、NSXのハイブリッド版など各社からスポーティなクルマの発売が予定されてるけど、発表会とかネットの反応を見る限り、群がってるのはおじさんばっかりだ。
エコとか、燃費とか、8人乗りとか、そういう目先の実用性ばかりじゃなくて、若い人がなんか欲しくなるような「つぎの夢」というか「クルマに乗る価値」みたいなものを打ち出さない限り、クルマの売上げ台数は人口減少のグラフと同じような線を描くんだろうな、と思ったのでした。

贅沢は、やっぱり素敵だ!

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ここは、かばん屋さんや家具屋さんのショールームではないです。クルマ、マセラティのショールームです。

一人ではなかなか怖くていけない場所(笑)。だけど、友人が試乗に行くというので、お願いして付いていきました。

マセラティといえば、ラグジャリーな内装も人気。Top画像でずらりと並んでいるのは、シートや内張で使われる皮革の色見本です。ボディの外装の色はもちろん、ホイールのデザインや種類、内装の色や素材など、何十万通りもの組み合わせからオーダーできるのだそうです。さすが!

そして、試乗。
友人が希望したのはクーペタイプのスポーツタイプ。助手席はディーラーのセールスが座り、僕はリアシートに。アクセルを開けた瞬間から轟音につつまれ、フツーのクルマではないことが分かります。僕が座ってるリアシートの下にマフラーがあるおかげで、エンジンの息づかいや鼓動がほとんどダイレクトに伝わってきます。そのエンジンは4.7リッターのV8。いまどきのエコで汲々としたシロモノではなく、古きよき時代の贅沢でスポーティなハートです。

贅沢のカタマリ。でも、家一軒買えてしまうようなフェラーリやロールスロイスほどの放蕩ではない。ほどよい「贅沢感」は、僕みたいな貧乏人でも、頑張れば何とかなるかな、という気にさせます。そのせいか、売上げは好調なのだそうで。セールスも元気です。

趣味のクルマといえば聞こえはいいけど、はっきりいって無駄遣い。だけど、無駄遣いこそ、楽しい。お酒がなかなかやめられないように、こういう趣味も、いちどハマったらやめられません。
人間って、めんどくさくて複雑で面白いなぁ、と改めて思ったのでした。

かわらないひと。

まじか! と思ったよ。だって、オジサンだったんだもん。

千葉で、セブンイレブンに寄ったとき。
むかし風に言うと「イカした」バイクが2台止めてあったんっだ。一台はCB400、もう一台はスズキのGS250だったかな。高い位置に装着されたロケットカウル、真っ白にそそり立つハイバックシート、ぐいっと持ち上げられたハンドル。。。
80年代の「族車」そのもの。

で、その脇で楽しそうに話してた「族」の人が、オジサンだったんだ。
見ためは40代中頃から後半? ニッカポッカに作業服のような上着、だけど、ピシッとキレイ。上着なんか、アイロンがしっかりかかってる。マスクと半キャップ(これもセオリーだね)を取ったら、坊主頭の浅黒い中年男の顔が出てきたんだ。かなりプライドを持ってやっている感じ。

それを見て、昔、取材で聞いた話を思い出した。

学生運動、革マル派の現在の「戦士」の話。
タオルで顔の下半分を隠して、国防色のヘルメットを被って、ハンドマイク片手に駅前で「オルグ」をやっていたそうだ。政治体制への批判、資本主義の矛盾などを、とうとうと語っていたんだと思う。
やがて一段落して、人目につかないところでひと休み。ヘルメットを脱いで、タオルを外し、汗を拭くその顔は、もはやほとんどおじいちゃん。白髪や後退した髪、深いしわ。どう見ても50代、ヘタをすると還暦を超えているかも、という風体だったそうだ。
きっと、1960〜70年代にかけての「闘争」にどっぷりと浸かってしまった人が、そのまま年をとってしまったんだと思う。

やめられない人、変えられない人なんだな、と思った。純粋で一途。バイクの人も、革マル派の人も、そんな歳までやったら、もはややめられないと思うし。

話しかけて、その声を聞いて、やっていることに目をこらして。それを写真とかムービーにまとめたら、きっといいドキュメントができるんじゃないか、と思った。

僕は、どちらかというと、替わらないと生きていけない人。仕事もそうだけど、生き方としても。生きていくうちに価値観なんてどんどん変わったし。

あんな風に、ひとつのことにずっと打ち込む(?)のは、僕はできないことだし、ある意味、うらやましいとさえ思う。
とはいえ、彼らは彼らなりに悩みとか辛いこともあるんだろうけど。 

上を向いて、見よう!

ノーベル賞受賞のニュースの翌日は、皆既月食でした。

月食は7時半頃がピークだというのに、ちょうどその頃、クライアント先で打ち合わせ。見られないな、とあきらめてクライアントのもとに行ったら、みんなベランダに出て夜空を見上げているではないですか。
クライアントといっても動物病院。診療が終わって、後片付けもすんで、ほっとひと息。そんなひとときに、まさにうってつけの天体ショーだったわけです。
おかげで僕も、月の光がゆっくりと失われ、赤い星に変容していくさまを眺めることができました。

そういえば、ここに向かう途中、上を向いて空を眺めている人をたくさん見かけました。クライアントに向かう駅で、さらに帰りに通った別の駅でも月食はまだ続いていて、スマホで撮影したり、カップル通し肩を寄せ合ったりしながら、付きの様子をひととき、眺めていました。そんな人たちを後ろから見ながら、「上を向いて歩こう ♪」なんて唄も思い出したり。

ノーベル賞の話題に続いて、なんだかほっとする月の光。昨日から今日にかけてちょっと良いことが続いて、気分もなんだか明るくなりました。
もうすぐ年末、これからもっと、上向きなことが増えてくれるといいな、とも思ったり。

女性の敵は、女性?

日本の女性活躍は、これじゃムリかも。と思ってしまった。

今朝の国会中継、テレビをそのままつけていたら始まっていたので、つい見ていたわけだけど。

蓮舫さんが女性活躍担当大臣の有村さんに質問。

有村さんが、母乳など昔ながらの子育てを主張する保守的な女性の活動団体からの講演を受けていること、さらに、「赤ちゃんのときは母親がつねにそばについて育てるのが基本」「子どもが非行に走るのは、小さい頃に母親の愛情が注がれてないから」など、共働き世帯のライフスタイルを否定するかのような文章を雑誌に寄稿していたことなどを指摘。それに応えて有村さん「私自身、共働きだから」と否定してましたが、そんなこと言ったって大臣夫婦は「高級共働き」なので説得力ゼロ。

ま、先の女性活動団体とかは、単に票田にすり寄ってるだけかもしれないけど。

その他、高市さんが夫婦別姓や非嫡出子の差別をなくす戸籍法改正に反対してるとも。それを聞いて髙市さん、眉をひくひくさせてたり。

ふうん。自民党の女性議員って、かなりガチガチの保守が多いんだね。と、あらためて認識。

蓮舫さんも言ったけど、こんなんで、女性の社会進出が進むのか。 

それにしても、女性議員の質問に女性の大臣が、それも2人3人と答える風景は、それはそれで新鮮だった。

モーレツから成熟へ。

昼には雲が切れて、西の方が明るくなっていました。

超強力、風速50メートル以上、といわれた台風18号が関東地方を襲っていきました。
気象庁の発表を見ると、今日の午前中、ちょうど東京上空を通過して行ったようなのですが、実感がありません。
午前中、ずっと打ち合わせていたので、外の様子が今ひとつ分からなかったせいもあります。

でも、お昼に池袋の町をブラブラしたのですが、ゴミや街路樹の枝葉が散乱しているわけでもなく、普段の様子。台風のせいで駅前の東武デパートは、昼の食事時だというのにガラガラ。おかげで、デパートのレストランでゆっくり食事できました(笑)。

今日は月曜日。以前だったら、一週間の仕事のスタートなので、例え超強力な台風が来ようとも、その強風に逆らうように出社する人がたくさんいました。
駅前で傘をおちょこにしたり、びしょびしょのスーツで出社する光景をニュースでよく見ました。

でも今日は全然違いました。9時台の電車はガラガラで、山手線でも座ることができたし。TwitterやFacebookで見る限り、出勤見合わせを要請する会社が多かったようです(ぼくのばい)。学校なども昨日の時点で休校を決めていたようですし。
僕のように、ガラガラのデパートに繰り出してゆっくりウインドウショッピングしよう、なんて不埒な人はいなかったみたいだし。

仕事も大切だけど、万一に備える、リスク回避することも大切。というふうに社会全体が変わってきたように思います。それは、個人の尊重のために。そしてビジネス継続性のために。

モーレツからビューティフルへ。
という名キャッチフレーズがありましたが、本当にそんなふうに、日本全体が成熟してきたのかもしれません。

みつけた!

空がきれいだった!

昨日、金曜日は終日、外出で。事務所にいたら見ずに過ごしている空を、しこたま見ました。

鰯雲。

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太陽に照らされてドラマチックな陰影。そして家に帰ってよく見たら、月まで写ってる! すごいハプニング。

そして、新宿で打ち合わせをすませてふと空を見たら、月。

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鰯雲の中で、隠れていたヤツが。面白いシーンだったので、つい、パチリ。外人の観光客が、スマホやデジイチで撮ってましたね。日本人は、忙しいのか見慣れているのか、足早にスタスタ。

空や、太陽や、月や、人の、いろんな表情が面白い一日でした。