若者の○○離れ」批判は根本からズレている (東洋経済オンラインより)

若者本人は、別に何かから離れていっているつもりは全くありません。むしろ、世の中や大人の側が自ら離れていっているように、若者には見えているわけです。それは、言ってみれば「大人の若者離れ」ともいえる現象です。…

情報源: 「若者の○○離れ」批判は根本からズレている | ファッション・トレンド | 東洋経済オンライン

いや、ホントその通りだと思う。
前にもこんなエントリを書いたし。
「若者はクルマから離れたんじゃない、ほかに好きなことができただけだ。」

冒頭の記事本文で

「世の中全体的に、オジさん中心でまわっている感じ」

ってあるけど、提供者側の都合ばかりが優先されて、ユーザー目線になってないと思う。

「クルマ離れ」「ビール離れ」「テレビ離れ」全部そう。

ちょっと前だったら、みんな凄く興味があって手に取ったり勝ってくれたり使ってくれたりしてものが、時代が変わって技術が進んだり生活が変わったりして、価値が薄れてきたり、それより大事なものが出てきたりしているのに、そんなことはまったく気にしないで、「お前ら勝手に離れて行っちゃって」って客に向かって言ってる。

過去の“栄光”にアグラをかいて自分はまったく変わらない。提供側のそんな姿勢に、僕はイラッときてた。

そんな、バブルの価値観や思考が染みついたようなオジサンがちょっと前までは結構いて、そういう人たちが便秘のカチグソみたいにイノベーションのジャマをしていたけれど、それもどんどん定年退職して「○○離れ」の世代が主力になってきつつある。時代は徐々に変わっている。

だから、「○○離れ」を前提にしたマーケティングがこれからのスタンダードになってくると思う。
そして、ホントのイノベーションはそこから始まるんだと思う。

引用記事にも貼ってあってけど、こっちにも貼っておくテスト(笑)

夢の終わり。あるいは始まり?

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クルマが売れない。と、もはやお約束的なフレーズになっちゃってますが。
調べてみたら、1990年度の780万台を最高に、リーマンショック直後の2009年に460万台まで落ち込んで、2013年度は538万台。ざっくり、3分の2くらいになってしまったわけだけど。まあ、売れてない。
ちなみに1990年というと、ホンダからスポーツカー「NSX」が出たり、翌年にはトヨタからバブルを体現したかのような「ソアラ」が出たり。その他にも軽の「ホンダ ビート」「スズキ カプチーノ」、かなりニッチな「スバル アルシオーネSVX」「いすゞ ビークロス」なども。クルマ業界はまさにゴールデンエイジだったわけ。いまでもこの時代のクルマが、けっこう良い値段で取引されています。
エコブームとか、非正規雇用が増えたとか、所得が伸びないとか、高齢化とか、売れない理由としていろいろ言われていますが。
でも僕はひとこと、
「夢がなくなった」のだと思う。
クルマというと、まず、スピードの夢があった。最高速、時速200キロでると、「スゲー」って、男のたちは目をみはりました。でもね、いまはカローラでさえリミッターを外せば出せるスピード。高性能なクルマになると、時速300キロは当たり前、400キロ!を豪語するモデルも。でも、そこまでくると、夢とかあこがれを通り越して、単に別世界の話。ふ〜ん、で終わってしまう。
夢が、終わっちゃったわけ。
だったら、自分のフィジカルで動かす自転車とか、もっというとゲームでラスボスを倒すとか、そういうことに「夢中」になるようになったわけだ。
いまスポーツカーを買ってるのは主におじさん、90年代を引きずってる層がメイン。若い人はあまり買ってないし、乗ってない。
ちょっと景気が上向いたおかげか、NSXのハイブリッド版など各社からスポーティなクルマの発売が予定されてるけど、発表会とかネットの反応を見る限り、群がってるのはおじさんばっかりだ。
エコとか、燃費とか、8人乗りとか、そういう目先の実用性ばかりじゃなくて、若い人がなんか欲しくなるような「つぎの夢」というか「クルマに乗る価値」みたいなものを打ち出さない限り、クルマの売上げ台数は人口減少のグラフと同じような線を描くんだろうな、と思ったのでした。

「離れ」な人たちはどこへ?

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若い人の「海離れ」が進んでいるという調査結果がありました。

日焼けするのがイヤだし、体形が気になるので水着になりたくない、といった理由から、311で海が怖くなった、という声もあったそう。

年代でいうと10代、特に女性の海嫌いが多い。いまの時代、ファッションからお酒まで、女性に嫌われるとダメなので、この点はちょっと痛いかな。

うちには2人子供がいるけれど、どっちもプール派。海は砂がじゃりじゃりして、イヤだと。それに対して近所の紅葉丘プールのような市営や市民プール、立川の昭和記念公園、さらにサマーランドまで、TPO(もはや死語の香り?)に合わせていろいろ選べてすぐ行ける。そんな気分も、海離れに拍車をかけているのかもしれないか、と。

ちなみにうちの子ども、今年の夏は「プールの予定があるけど、海はない」だって。ここでも海離れ?(笑)

クルマ離れとか、お酒離れとか、本離れとか、いろんな「モノ離れ」がいわれています。これらは「人生の必修科目」みたいにいわれ、昔ながらの人たちにとっては定番のものたちです。

その一方で、コミケとか、フェスとか、アイドルとかのシーンが賑わってます。ホント、熱いです。どれも最近のもので、昔はカゲもカタチもありませんでした。旧来の「ブーム」から離れたり、もとから行かなかった人たちの中で、こっちに移っている人も多いのではないか、と思うわけです。

昔ながらの限られた視野しか持っていないマスコミからすると「離れ」ているように見えているかもしれないけれど。でも、もっと俯瞰してみると「移っている」のではないでしょうか。

それが「変化」ってモノじゃないでしょうか。