最近、どう?

日本一といわれる商店街も、午後2時くらいだと人通りもまばらで。

飲食店はランチが終わった後で、ちょっとひと休み状態。

商店は夕方からの買い物のピークに向けて力を蓄えてる感じ。香ばしいいい匂いがしてくるな、と思ったら、魚屋さんが店頭で魚を焼いていたり。きっと、夕食のおかずとして、これからお店に並べるんでしょう。

そんなちょっと脱力した商店街をブラブラしながらちょっと遅めのお昼ごはん。開いていたおそば屋さんでは、お客さんは僕一人。まぁ、世間的にも、こんな時間に昼飯食べてる人は、いないわけじゃないけど、そうはいないでしょ。

「生き残り」が企業や経営のキーワードになって久しいですが。

この商店街のように一致団結して盛り上がって、立派に勝ち残っている場所があるんだな、と、おそばをすすりながら思ったわけで。

小さなチカラでも、集めれば大きなパワーになる。象とアリ、じゃないけど。

僕みたいなフリーランスっぽい動きをしている人間には、ちょっと刺激になったりして。

そうだ、しばらく行ってなかったデザイナーのところにでも行って、ちょっと話してこようかな。「最近、どう?」なんてね。

今どきのお買い物。

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結局、アマゾンかー!!

今日の休日、子どもの修学旅行用のバッグを調達しようと思って奥さんと外出したんですけどね。
1軒目、思ったようなモノが置いてない。2軒目も似たり寄ったり。3軒目はあろうことか、値段がほぼ定価。こんな値段じゃ買う気が起きない(苦笑)。
ネットで見つけたお店に電話したら、「それなら吉祥寺のお店ならあるかも」と。そんなわけでクルマでその店へ。
でも、電話で聞いたほど品揃えがなく。さらに違う店で「これイイじゃん」という商品が見つかったのですが、あいにく品切れ。店頭にあった商品はサンプルなので売れない、とのこと。
疲れたねー、とカフェで小休止。僕は写真の、「氷までアイスコーヒー」を注文。さすがに疲れました・・・
「さっきのお店で見た商品、アレよりもうひとまわり大きいサイズがあったはずよ」
「それって、アマゾンにないの?」
「あるねー」
「それでよくない?」
「じゃ、買っちゃうね」
って、カフェのテーブルから、iPhoneで、アマゾンで、ご購入。
リアルのお店を駆け巡って、買ったのは結局、バーチャルのお店なんて、トホホ感は否めないんですが。。。
あちこち歩き回って、久々に吉祥寺も行けて、新しいお店とかも見たし。
まあ、ヨシとしましょうか(笑)

時代が変われば、時間も変わる?

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那須・茶臼岳はきれいに晴れてとてもいい眺めでした。先の週末に行った山行のことです。

ロープウェイで一気に高度を上げると、ごつごつとした岩だらけの景観が広がります。急な傾斜を1時間ほど上りつめると、写真のように神社を祀った山頂に到着。雲がふもとから駆け上がってくる、と思ったら山からの噴煙でした。よく見るとあちこちから白い蒸気が吹き上がり、「シューシュー」という音も聞こえてきます。どうりで、木が生えていないわけです。繁っているのは低木か草ていど。那須というと別荘地の上品なイメージですが、それとは正反対の荒々しい光景が、とっても印象的でした。

山では、現地の看板やガイドブックの地図を見ながら行動するわけですが、この周辺は国立公園に指定されているせいか、とてもよく整備されていました。

大きな地図看板のほか、ハイキングルートには要所要所に行先や要所への距離が、分岐地には必ず行先案内があります。

しかし問題なのは、その所要時間。どう考えても短すぎるところがあるのです。当日、実際に歩いたルートで、現地の看板やガイドブックには「30分」とありました。しかし実際に歩いてみると、何と1時間30分。実に3倍です。

途中で珍しい景色や植物があって何度も立ち止まって写真を撮ったり、そもそも、おじさんばかりのグループだったので歩くのが遅かったり、そんな事情はあるにしても、3倍は時間がかかりすぎです。

「なかなか着かないよね」と言いながら歩いていたら、ハイキングルートとその所要時間を記した大きな地図看板があって、それを見たらマジックで所要時間が修正されていました。

僕らが歩いてきたルートは、30分から50分へ。それでも僕らのペースよりはかなり速いのですが。そして、これから歩くルートは20分から25分へ。修正のしかたが雑だったので、もしかしたら、僕らのようなおじさんかおばさんが「実際はこのくらいだよ」という感じで手を入れたのかもしれません。

所要時間を計ったのは、多分、ずいぶん昔のことだろうと思います。その頃はみんな若くて、けっこう速いペースで歩けたでしょう。

でも今は、高齢化の時代。そのペースではなかなか歩けません。実際、この日も他のおじさんやおばさんたちから「表示の時間が違いすぎる」と不満が上がっていました。この山だけでなく、他の山でも同様です。でも、この日のように3倍も違う、ということはなかったですが。

なので最近では、表示されている時間の1.2倍、急な上り坂だと2倍くらいは余裕を見て計算しています。昔の所要時間ではとてもじゃないけど、おじさんは歩けません(笑)。

最近の登山雑誌やガイドブックでは、高齢者と若い人で所要時間を分けて表示しているモノもあるそうです。時間を見誤ると、予定の時間までに目的地に着けなくなり、遭難しかねません。けっこう大事な問題です。

ハイキングの所要時間なんてちっぽけなことだけど、こんなところにも「高齢化社会」を感じた週末でした。

発見、しごと

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「おめでとう」って言えるのは、この科しかないので。

と、産婦人科の女医さんが言いました。山行に出るので、この原稿は金曜日の夜にテレビを見ながら書いています。そのテレビの一場面でした。
ひとつの場所を72時間、カメラで追い続ける企画の番組。今回は大きな病院に設けられたコンビニが舞台でした。そこに明け方、冒頭の女医さんが来て栄養ドリンクを2本、立て続けに飲み干します。宿直明けで、これから日勤が始まるそう。「楽しいですよ」と、インタビューに答えて、その理由としてあげたのが冒頭の一言でした。
考えてみれば、一般的なお医者さんは人間が調子悪くなるのを治したり、見守ったりするのが仕事です。最悪、死と向き合うことになります。
一方で産婦人科は、全く逆です。僕の子どもたちも、産婦人科のお医者さんに支えられて人生をスタートさせました。
なるほど、そういう考え方もあるんだ!
夜勤明けで、これから日勤が待っているというのに、その女医さんはニコニコと本当に楽しそうな笑顔で話していました。
自分の好きなこと、やりたいことを仕事として充実した人生を送っている。そんな人を久しぶりに見た気がしました。 
※画像はhttp://www4.nhk.or.jp/72hours/より

不在中

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今日から1泊2日の予定で、那須・茶臼岳に出かけています。ですので、この原稿は前日に書いてます。

山には、友人と出かけます。年間で3〜4回になるでしょうか。雨男で、9月末に尾瀬に行ったとき、あろうことか雪が降ってきたことがありました。また4月の秩父なのに、前日の大雪で雪中行軍になったことも。これじゃ、雪男です(笑)。
どこに行っても、どんな天気でも(ちょっと強がり)、まったくの別天地に行って深呼吸するのはとても気持ちがいいものです。太陽の光、木々の緑、川の水の冷たさ、道ばたに生えるふしぎなカタチの植物、遙か向こうに見える街の風景、どれを見ても楽しく、心が躍ります。
「山ガール」を筆頭に、ハイキングやトレッキングを楽しむ人が増えています。朝早くから起きて、重い荷物を背負って、急な坂を上って。泥だらけになったりしながら山頂に辿り着いて。でも、そこにいられる時間は、ほんのわずか。
そんなマゾッ気たっぷりの体験がどこが楽しいのか、何故また行きたくなるのか。僕には分かります。
そんな山をまた体験するために、明日から行ってきます。
良い天候を願って、今日は早めに休みたいと思います。 

残念な思い出

朝日新聞から、以前、取材を受けたことがあります。

自分が抱えている住宅ローンの制度で不満があり、そのはけ口が見当たらなかったので、朝日新聞のWebページに書き込みました。いまは窓口は見つけられないのですが、当時、朝日新聞では読者の意見や感想をWebページから受け付けていました。

それがたまたま投書欄の担当の目に止まったのでしょう。まず、投書欄に掲載されました。それを読んだ記者さんから電話があり、ちょうどまとめている記事の内容に合っているので取材させてもらえないか、と申し出がありました。

新宿西口、いまカメラや家電の店が乱立しているあたりで記者さんと会いました。「それほど取材費がないので」と、安い焼き鳥のお店で取材費の範囲内でちびちびと呑みながら話したのを憶えています。

記者さんは、終始まじめに僕の話に耳を傾けてくれました。主にメモを取っていたので、お酒に手を伸ばすことはあまりありませんでした。住宅ローンについて、自分はどこに問題があると思っているか。それから高じて家を持つということや自分の家族のことも話したと思います。

だいたい話し終えたころ、「住宅ローンの問題はあるけど、お話を聞いていたら僕も自分の家が欲しくなっちゃった」と笑いながら言っていたことが記憶に残っています。悪い人ではありませんでした。仕事に熱心で、取材対象の僕にマジメで。多くの人が持つような感情やモラルを持っている、共感できる人でした。

その後、編集担当の方から原稿が送られてきて、確認をしてひとつふたつ、修正のお願いをしました。電話で何度か話しましたが、その編集の方もていねいな対応で、僕の要望にひとつひとつ答えてくれました。トップ企業らしい、誠実で真摯な仕事ぶりでした。

昨日、朝日新聞から、昨今の不手際をわびる折り込みが入っていました。折り込みを見て、もう何年も前のことになりますが、取材を受けたときのことを思い出したのです。

あのときの記者さんや編集の方はあれほど真面目で熱心だったのに、と、いまさらながら残念な思いを感じたのでした。

「価値」あるキャンペーン

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なんとも太っ腹なキャンペーン!

iPhone6の新発売キャンペーンとして、世界的アーティストU2のニューアルバムを全世界のiTunesユーザーに無料配布、だそうです。AppleがU2に払った金額は100億円とも。全世界のiTunesユーザーは5億人だそうなので、1人当たりの経費は20円くらい、でしょうか。

金額も規模も話題性も、まさに最大級のキャンペーンです。

iPhoneというか、スマートフォン自体、商品としてはそろそろ成熟期に入っていて、ガジェット好きにとってはこんどのiPhoneは画面サイズ以外、あまり新味がない、という評判もありました。CPUなどハードウェアのスペックでは、ライバルのサムソンには及ばないじゃないか、という“陰口”も聞かれます。

ただ、Appleが以前から一貫して、その製品を通じて提唱しているのは「ユーザーエクスペリエンス」です。パソコンをはじめタブレット、そしてスマートフォンなどどれも、その利用者にとって便利だったり、感動する体験をとどけるためのツール、という位置づけです。

そのために、堅牢でシャットダウンすることないOS、外出先でも長く使えるバッテリー、マニュアルなしでもサクッと使える操作性などが重要視されます。特別な用途でしか使えないような機能やオプション、カタログを飾るためだけのマニアックなハイスペックなどは、たいして重要視されません。

スティーブ・ジョブズが亡くなってからも、Appleのそうしたアイデンティティというかブランディングは維持されていると思います。

今回のU2ニューアルバム無料ダウンロード・キャンペーンも、エクスペリエンスをとどける、というAppleポリシーの一貫なのだと理解できます。単に目立てば良い、印象に残れば良い、といった一般的なキャンペーンとは一線を画しています。こうしたことが、Appleのブランド価値をまたひとつ押し上げるのだと思います。

とはいえ、さすがにAppleにも誤算があって。いくらU2の新譜でも「いらない」という人も5億人の中にはいたようで。急遽、アルバムを削除するアプリ(U2の新譜はユーザー側で削除できない仕様だったので)を作って配布する騒ぎも起きたり。そのことでこのキャンペーンを知ることになった人もいたりして、それはそれでバズる効果もあったり。。。

かくいう僕も5億人のうちの一人で、さっきダウンロードしようとしたのですが、なんだか見つからなくなっちゃいました。さっきからiPhoneをさわりまくって、あっちこっち探しています。これもAppleの戦略なのでしょうか(笑)

※画像はhttp://www.apple.com/jp/U2/より

ニーズは客の心にある?

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「お産トラウマ」があるんだそうです。

お産のとき、産婦人科医から十分な説明を受けなかった、帝王切開などでの傷の痛みがひどかった、また帝王切開で産んだことを周囲から否定的に言われた、など。辛い記憶がそのまま消えず、ひいてはそれが育児にも悪影響をおよぼしている、というのです。

仕事で町のクリニックの先生にインタビューすることがよくあるのですが、臨床の現場は多忙です。忙しすぎます。医師は患者に5分しか接していられない、とよく言われます。厚生労働省が設計する制度に則って利潤を出し、看護師などスタッフの雇用を継続し、医療サービスを提供し続けるために逆算すると、その程度の時間しか対応できないそうです。流れ作業で診療を「大量生産」しないと、事業継続もままならない、というわけです。

産婦人科も例に漏れないと思います。しかも診療の特性上、いつお産が始まるか分かりませんし、始まったとしても分娩時間の見当もつきません。「大量生産」には向かないわけです。

出産って、当事者にとっては人生の一大イベントです。でもお医者さんにとっては、数ある患者さんのうちの一人でしかありません。

しかも最近の人は、小さいうちから大切に育てられています。幼稚園や保育園の学芸会などでも「あなたが主役」と扱われ、大きくなっても商店や各種サービス会社からも、「お客様」として対応されます。

それが、一大イベントのひとつである出産に限って、なんだかぞんざいに扱われてしまう。しかも初体験だし、痛いし、いろんな状況でクレームを付けている間もない。医者と患者、両者のそんなギャップもトラウマを生む原因になっているように思います。

ただ、「満足いく出産をしたい」というニーズがあるなら、そのためのサービス提供を考えればいいのでは、とも思ったのでした。苦労してわが子を産んだばかりの新米ママさんを癒し、励ますようなサービス。そのためのコストを料金に上乗せすることで、クリニック経営の「足し」にできそうな気もします。法制上の制約はいろいろありそうですが。

昔から継続してきた事業も、時代の変化とともにニーズが変わっています。自分の事業の言い訳ばかり考えてないで、客のニーズを探してみる。そのことで儲かりにくくなった事業でも、それを改善するための策はありそうだよね。などと自戒も込めて思ったのでした。

※画像はhttp://www1.nhk.or.jp/asaichi/より

住宅地の“溝”

昨日まで3連休でしたが、その間、祭りの音がずっと聞こえてきていました。

大きな太鼓がドン!ドン!!と打ち鳴らされ、ときおり、御神輿を担ぐ「ワッショイ」の声も聞こえてきていました。
お祭りの音は、上染谷八幡神社からです。Webページの情報によれば14世紀からの由緒あるお社で、どうりで社殿も立派、境内はいつもきれいに手入れが行き届いています。
そこを、夜、買い物がてら通りがかりました。
細く長い参道が残されているのですが、そこの左右に提灯がずらっと下げられ、いつもの殺風景な風景とはガラリと変わって幻想的な雰囲気。カメラ代わりのスマホを持ってこなかったのをちょっと後悔しました。
そして神社のすぐ前を走る片側2車線、都合4車線ある甲州街道(けっこうクルマの往来あります)を止めて、御神輿が道路を練り歩いています。
いまの家に住み始めてから今年で7年目。初めてお祭りを目にしました。連休なので、いつもどこかに出かけてしまっていたんですね。
でも、お祭りの賑わいは神社の一角だけで、すぐ裏の住宅街に行くと普段通り静まりかえってしまいます。玄関先で野球の練習をしている親子も見かけたり。神社だけが非日常で、他は隔絶されている、そんな感じでした。
このあたりは昔から住んでいる人と、新しく移り住んできた人が混在しています。近年は、相続税対策などで農地の宅地化が進み、移り住む人がどんどん増えています。僕もその一人。
なので、相対的に昔からの人の存在感が薄くなってしまっています。
一方で、先のお祭りなどの催しは昔からこの土地に代々、受け継がれたもの。特にお祭りは氏子さんたちの一大行事ですが、僕らのようなヨソ者には縁がないのでしょう。実際、お祭りの案内や各種お誘いなどはなかったですし。
ただ、僕もこの土地で一生過ごそうと思っているわけで。そういう意味では、その“隔絶感”はちょっとさびしい気がしました。 

世界企画

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フォーミュラEというカテゴリのカーレースが始まりました。ざっくり言うと、F1の電気自動車版です。

F1などのモータースポーツを統括しているFIAの公認競技なので、こういう言い方はヘンですが、きちんとしたレース。F1で戦っていた鈴木亜久里さんのチームをはじめ、アメリカ、ドイツ、フランス、イギリスなどのレーシングチームが参戦しています。ドライバーの顔ぶれも、日本から佐藤琢磨選手をはじめ、F1経験者がずらり。

また、全10戦、すべてストリートコース、つまり街中の公道で戦われることも特徴のひとつとなっています。初戦は北京、オリンピックでよく見た「鳥の巣」のスタジアムのまわりを周回するコースが設定されています。今後、アメリカや南米、ヨーロッパの各国を転戦するようです。

どんなものか、ちょっと興味があったのでテレビ中継を見たのですが、F1似のマシンがほとんど音もなく通り過ぎていきます。そのスピードも、F1を見慣れた者としては、はっきり言って大したことない。スピードも音も、迫力がないんですよ。

近年のエコロジー意識の高まりで、電気自動車など代替エネルギーのビークルに期待が高まっています。F1のように石油資源を消費して二酸化炭素を出す、これまでのレースになかなかスポンサーが集まらなくなっています。それだったら、エコロジーな電気自動車のイベントなら、スポンサーになったり、あるいは技術開発の一環として協賛する企業も出てきそうです。

さてさて、この新しいカテゴリのスポーツ、世界で定着するのでしょうか?

※画像はhttp://www.tv-asahi.co.jp/formulae/より

※0916追記:これを中継した民放地上波の放送は、ゴールまで時間ないに放送できなかったそうですね。予選しかチェックしてなかったので知りませんでした。新イベントのスタートらしい、ゴタゴタした状況だと思いました。