住宅地の“溝”

昨日まで3連休でしたが、その間、祭りの音がずっと聞こえてきていました。

大きな太鼓がドン!ドン!!と打ち鳴らされ、ときおり、御神輿を担ぐ「ワッショイ」の声も聞こえてきていました。
お祭りの音は、上染谷八幡神社からです。Webページの情報によれば14世紀からの由緒あるお社で、どうりで社殿も立派、境内はいつもきれいに手入れが行き届いています。
そこを、夜、買い物がてら通りがかりました。
細く長い参道が残されているのですが、そこの左右に提灯がずらっと下げられ、いつもの殺風景な風景とはガラリと変わって幻想的な雰囲気。カメラ代わりのスマホを持ってこなかったのをちょっと後悔しました。
そして神社のすぐ前を走る片側2車線、都合4車線ある甲州街道(けっこうクルマの往来あります)を止めて、御神輿が道路を練り歩いています。
いまの家に住み始めてから今年で7年目。初めてお祭りを目にしました。連休なので、いつもどこかに出かけてしまっていたんですね。
でも、お祭りの賑わいは神社の一角だけで、すぐ裏の住宅街に行くと普段通り静まりかえってしまいます。玄関先で野球の練習をしている親子も見かけたり。神社だけが非日常で、他は隔絶されている、そんな感じでした。
このあたりは昔から住んでいる人と、新しく移り住んできた人が混在しています。近年は、相続税対策などで農地の宅地化が進み、移り住む人がどんどん増えています。僕もその一人。
なので、相対的に昔からの人の存在感が薄くなってしまっています。
一方で、先のお祭りなどの催しは昔からこの土地に代々、受け継がれたもの。特にお祭りは氏子さんたちの一大行事ですが、僕らのようなヨソ者には縁がないのでしょう。実際、お祭りの案内や各種お誘いなどはなかったですし。
ただ、僕もこの土地で一生過ごそうと思っているわけで。そういう意味では、その“隔絶感”はちょっとさびしい気がしました。