イチローは分かってるなぁ。移籍会見コメントを見て。

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FC東京に、前田遼一選手が加わることになった。

元日本代表のフォワードで、オシムさん、岡田さん、ザッケローニさんから呼ばれた、言ってみればビッグネームだ。世間から見れば、「あの前田がFC東京に移籍した」という見方だろう。新聞とかもそんな論調だし。

ところが、東京サポの僕に取ってみれば、まったく逆。

「ウチらのチームに、前田選手が来た」

もちろん、彼の実績は知ってる。

でも、彼がいた磐田はJ2に落ちて、2014年シーズンは入れ替え戦まで行きながら昇格できなかった。東京に来たからといって、良い働きができる保障はないし。しかも彼は今年34歳だし。

なので、2015シーズン、まずは結果を出して欲しい。というのが、前田選手に対する気持ち。
まずチームありき。有名な選手だからといって、結果を出してくれないと、僕らは認める気にはなれない。

ところで、野球のイチロー選手がマリーンズに移籍した。その記者会見で次のコメントを発した。

「新しい場所に行って新しいユニホームを着てプレーすることに決まったが、 『これからも応援よろしくお願いします』とは僕は絶対に言わない。 応援してもらえる選手であるために、やらなければいけないことを続けていく」

クラブやチームは、選手たちが主役ではない。あくまでもファンやサポーターが主役。だから、どんなに実績がある選手でもまずファンやサポーターから認めてもらわない限り、存在価値がない。

そういった構図を、イチローはよく分かってると思った。

前田も、がんばれ!

ISILがヤバい、と思う僕なりの理由。

ISIL(世間的には「イスラム国」)は怖い。ヤバい。

だって、オウム真理教のときとそっくりな感じがするから。しかも今回は、その超強力拡大版に見えるから。

「こんな社会じゃダメだ」なんて思うときは、しょっちゅうある。特に若いときなんかはそうだ。ただ、僕なんかはそんなにマジメじゃなかったし、ラクだったり楽しかったりする方が好きなので、どんどん流されていっちゃったけど。

でもマジメだったり一本気だったりする人の中に、たまにとことん突き詰めちゃう人がいる。
中村修二さんみたいな研究者だったら良いんだけど、そうじゃない人はどうするか。

あの、オウム真理教があった時代は、「麻原彰晃」と名乗っていた松本智津夫について行っちゃった人が多く出た。生まれたばかりのひな鳥が、最初に見たモノを親だと思ってついて行くみたいに。

この人となら、現状を打破できる。世の中を変えられる。理想を実現できる。そんな思い込みもあったと思うよ。
そうでなければ、東大とか京大とか世間一般で「頭が良い」といわれている人が、あんなにも共感して、犯罪に手を染めていったりするわけがない。

理想もこころざしもあった。それを支える知性も持ち合わせていた。
だけど、性急に「解」や「結果」を求めすぎた。マジメすぎたこともそうした行動に拍車をかけたのだと思う。
社会的な手続きを踏まないで自分たちの意思を通そうとしても、それは社会が認めない。敵対するしかない。
まさに、彼らはダークサイドに落ちていっちゃったんだな。

あの時代の、そういう構図が、いま「イスラム」の名のもと、全世界規模で広まっているのがISILなんじゃないか。と思うわけ。

現社会の体制に疑問や不満を持つ人たちの受け皿。オウム真理教のときは、松本がアグラをかいてちょっと跳んで見せて、それを見た人が「おおぉっ!」なんて感動しちゃって入信しちゃった、、、なんてかわいいもんだったけど、ISILは桁違いだ。

世界に冠たる巨大宗教のイスラムがベース。信仰者は全世界にいるし、文化としてもものすごく幅広くて奥が深い。世界でどんどん吸い寄せられる人が出てきている。
実際に日本でも、北大生が行きそうになって公安に止められたけど。しかも、今回もサリンの時と同じような高学歴の若者だし。

オウム真理教のときは、アジアの片隅の、ちっぽけな国での話で終焉したけど。
ISILはまったく違う。そんなことじゃすまない。全アラブ、全世界規模。しかもその吸引力はハンパない。

悪夢。早く終わってくれ、と思う。

※画像はhttps://www.youtube.com/watch?v=VZuxX1pRXVYより

時代遅れのテレ朝「報道ステーション」。痛々しかったな。

いまさっきまで、テレ朝の報道ステーションを見てた。

そしてチャンネルを回した。だって、役に立たなかったから。

実は、この番組の1月26日放送分の内容がひどかったらしい。

以下、「イスラム国を「利用」して安倍批判をするな! 」からの引用
当該放送では、例のイスラム国を名乗るテロ集団の犯罪行為を扱っていたのだが、ひどかったのは古賀茂明というコメンテーターの見解と言葉だ。耳を疑う言葉が連発され、あまりにも度が過ぎていたためちょっと途中から突っ込み待ちのボケかと疑ったほどだった。 「人質がとられていることは去年から分かっていた」 「それを知りながら安倍首相はイスラム国と敵対する国々に支援金を出した」 「その上応援のスピーチまでした」 「安倍首相はイスラム国を空爆する国々に仲間入りしたかったのではないか?」 何を言い始めてるんだ?
そもそもこんなこと、今言うことなのか?
(引用以上)

なので、今日27日、番組を見てみた。怖い物見たさ(笑)?

で、以下、内容で気付いた点。

◎安倍首相が米英と歩調を合わせるように「ISIL」と言っていたことを強調。

◎例の2人がすでに11月の段階で人質になっていたことが政府はすでに把握していて、対策室を設けていたことを報道。

◎その上で、「政府は分かっていたが、その一方でISIL対策で支援を表明した」と総括するように言っていた。

◎26日の放送で批判していたようなことは、古賀さんは言わなかった。 その反面、「ISILはなぜ発生したのか」というミニ特集を放映。

◎イラクやヨルダン周辺の国境は欧米列強が決めた(サイクス・ピコ協約)。

◎それに対するアラブ諸国の反感は根強い。

◎シリア内戦を機に、間隙を縫うようにしてISILが国土を拡大した。

◎その際、シリア内戦を支援する国の資金を巧みに利用した。

◎国内は意外に近代的で、ポリオワクチンの接種なども行っている(このあたりは専門家のインタビューとともに)

だいたい、そんな内容だったと思う。録画はしてなかった。

米欧の首脳や安倍首相が「ISIL」と言っていたのに対し、番組出演者は古舘さんも古賀さんも「イスラム国」と言っていたのが印象的。

 「もちろん、イスラム国のやってることは残虐で許せないけど」といった旨の前置きとともに古舘さんと古賀さんが次のような内容を発言(録画してないので記憶で記述)。

「どんなことも視点を変えると、違ったことが見えてくる。イスラム国にも同じことが言えるんじゃないか」

「みなさんもこの機会に、違った見方をしてみてはどうですか」

ここから僕の感想ですが、

「イスラム国」って言い通すだなんて、「俺たちはあいつら(主に安倍首相のこと)とは違うからな」と主張したい、何とかして一線を画す言説を醸したいのか。

ISILの解説映像も、あの集団を肯定しているようにも見えたし。

何といっても、ISILの出現は欧米列国の帝国主義が原因、としか見えない映像の作りは異様。

この一大事のときに、なんて幼稚でひとりよがりな報道姿勢なんだろ。 そして一番カチンと来たのが「違った見方を〜」のもの言い。

俺たちだけが本筋を捉えている。それをお前らに教えてやる。といった姿勢。

なんという上から目線!!

これは朝日新聞の慰安婦報道などにも通じる姿勢。

古舘さんの、しかつめらしい顔が、嫌悪と反感に拍車をかける。

違うんだけどね。 時代も、情報に対するニーズも変わったんだけどね。

昔みたいな一般大衆は情弱、みたいな時代はとっくに過ぎて、 情報なんかネットでいろいろ当たれるし、SNSで本人に直接聞いたりもできる。

なので、僕がいま欲しいのは、正確な情報。豊富な情報。

いろいろ見て、読んで、自分で判断したい。

別に上から目線でイデオロギーで汚れた誰かさんにご教授いただかなくてもいいよ。

そういう、時代の変化を知らない、あるいは見て見ぬふりをしているかのようなこの番組の作り方が、とても痛々しかった。

ちょうど朝日新聞もやめることだし、もうこの番組も見ないと思う。

※報ステの画像を探すのも面倒なので、今回は画像なし!

すごい文章家(ホントは学者さん)が現れた!(僕が知らなかっただけ?)

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東京大学准教授の池内恵(さとし)さんの文章が楽しい。ブログやFacebookの書き込みを読むのが、いきなりマイブームになってしまった。

何しろ、キレがある。

「学者もどきの現状全否定阿保ユートピア本」(『イスラーム国の衝撃』の主要書店での在庫状況を調べてみました)なんて、すごいキャッチフレーズだと思う。

ISISの人質事件で、安倍政権の姿勢を批判する人たちに対して、次のように書いている。

「特定の勢力の気分を害する政策をやればテロが起こるからやめろ」という議論が成り立つなら、民主政治も主権国家も成り立たない。ただ剥き出しの暴力を行使するものの意が通る社会になる。今回の件で、「イスラーム国を刺激した」ことを非難する論調を提示する者が出てきた場合、そのような暴力が勝つ社会にしたいのですかと問いたい。(「イスラーム国」による日本人人質殺害予告について:メディアの皆様へ

もともとはアラブ諸国を研究テーマにされている学者さんで、近著「イスラーム国の衝撃」の出版がたまたま例の人質事件と重なり、いきなり、という感じで注目されたかた。

その文章は舌鋒鋭くて、何しろ正論。反論の余地さえない、ど真ん中の正論。

「そのような暴力が勝つ社会にしたいのですかと問いたい。」という問いかけに反論できる人なんか、いるんだろうか。

多分、ものすごい量の文章を書いて、基本的な言葉の意味をきちんと把握しているんだと思う。

一方で、膨大な本を読み、知識を詰め込んでる。その豊かな知識を土台に、正確で揺るぎない全体論理が構築されている。

しかも、Twitter時代などSNSで磨いたと思われる、リズミカルでモダンな言葉回しと文章で全体デザインされている。

まさに現代アートのような、って言いすぎ?

僕も書いてみたいけど、ちょっとやそっとじゃ書けないよなぁ。

※画像はhttp://www.jnpc.or.jp/activities/news/report/2014/06/r00027503/より

インフルエンザワクチンに反対するワケは? ワクチンが効果ない、わけがない。

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「学者もどきの現状全否定阿保ユートピア本」

このページを見てたら、学者の池内 恵さんがこんなことばを書いていて、なるほど!って思った。で、まっ先に思い出したのが、これ。

「インフルエンザワクチンは打たないで」

インフルエンザについて、ワクチンについて、仕事で学者さんとかお医者さんに何度か聞いたことがあって、んなこた、ないだろ!って思ってたんです。

ワクチンで「インフルエンザに絶対にかからない」ということはないが、
発症しても重篤化が防げ、
特に免疫力の低い老人や子どもには有効、

実際に接種するとき、そういう説明が医師とか看護師さんからもあるはず。
なので、「ワクチン接種したのに感染したやんけ!」って怒るのは、理解不足の言いがかり。物事に絶対、はないんだから。

そうしたら、こんなエントリもあり。
この人、よく調べてるな。反ワクチン派の論拠を、ひとつひとつ、みごとにツブしてる。

特に反対派が根拠としている調査結果は30年前のもの!!っていうのには笑った。
そんだけ時間があれば、ワクチンだって進化するだろうに。

「インフルエンザワクチンで製薬会社が何百億円も儲けてる」って話が反対派の論拠にもなってるみたいだけど、
ワクチン接種をやめると老人とかが重篤化するので、
その治療で大きな病院ほど儲かる、
額はなんと1兆円規模!!という指摘も。

そのあたりが、反対派のホントの狙いなのかな、なんてキナ臭さも感じたり。

※画像は、http://news.kyokasho.biz/archives/8926より

モンペ、モンカス、モンクレ? 仕事で土下座させられないために。

モンペ、って言うんだそうだ。モンスター・ペアレントのこと。とすると、
モンスター・カスタマーは、モンカス、
モンスター・クレーマーは、モンクレ(?)
いずれにしても、良い語感じゃないね(笑)。
この記事によると、モンクレの裁判で「誠意ってお金のことですわ」って発言があったらしいし。200万くらいはぼったくれる、と思ってたらしい。どうしたらそんな風に思えるのか。
さらに日経にこんな記事も。
日本のビジネスは昔から「お客様は神様」と崇めてその要求にとことん応えることを王道にしてきたけど、それが行きすぎて、モンペ、モンカス、モンクレみたいな人まで育てちゃったか、と。
親が過保護すぎて、わがまま放題のバカガキを育てちゃった、みたいな。
ちなみに、ロボット掃除機のルンバが売れてて、なんで日本の家電メーカーは追随しないんだろう? と思っていたら「神棚のろうそくを倒して火事にでもなったら」という理由で、発売が見送られていたらしい。
そんなんじゃ、「革命的な新商品」なんて絶対に売り出せないよね。
ビジネスって、「価値」のやり取りだ。
企業は、価値のあるものをつくったり、サービスとして提供したりする。
その価値を認めた顧客が、お金という社会的な価値と交換に商品やサービスを取得し、利用する。
そういう、ビジネスの基本に立ち戻った方がいいんじゃないか。
いままで、価値を必要以上に持たせようとして顧客にすり寄りすぎてなかったか?
そもそも、その商品やビジネス自体に、価値が備わっていたのか。
それは、顧客が本当に必要としてきた価値なのか。
自分の仕事でも、そんな基本的なことをきちんと見つめ直した方がいいんじゃないか。と思ったわけで。
モンカスとかモンクレに、土下座を強要されないようにするためにも(笑)。

リアルのお店は、食料品店しか必要ない?極端なこと言うと。

クルマのタイヤに、おせち料理、旅行用品、大掃除の洗剤と掃除道具、本とDVD、それからキンドル。
これ、昨年末からの買い物。しかも、すべてネットショッピング。
お店に行かなくなった分、何をしていたか、というと、家でゴロゴロしていただけなんだけど。お正月だったし(笑)。
などと思っていたら、こんなコラムが。
GMS(総合スーパー)は、衰退期に入ってきた。代表格のイオンの売上げがパッとしない。という話。
なるほどなるほど。
残念ながら、イオンはうちの近所にはない。あるのはイトーヨーカ堂かな。
だけど、あんまり行かないかな。だって混んでるから(笑)。
全体の売上げは下がってるんだろうけど、でも、身近な店の中ではやはりチャンピオンだし、他に出かける店もそうないので、やっぱり行ってしまうよね。
コラムでは売上げの6割は食品だというけど、わが家の利用なんてお買上げの100%が食品だ。他はほとんど買わない。
イオンもヨーカドーも、食品スーパーだと思ってる。
OKストアとかいなげやとかサミットの競合。それのもっと大きくて品揃え豊富なところ。そんな感じ。
衣料や雑貨のフロアも見ないわけではないけれど、それだったらユニクロに行くし、無印良品の方がおしゃれだし、ダイソーの方が安い。
もっと納得して買おうと思ったら、やっぱりネットだ。安いし、しかも送料無料だったり、翌日に届けてくれたり、最近はサービスもどんどん充実してきた。
うちの場合、これからもっと「ネット消費」が拡大しそうな勢い。
駅前のアーケードがシャッター通りになったと思ったら、
郊外のGMSにはこれから閑古鳥が鳴くのか。。。
そうしたら、みんなはどこに行くんだろう。
家でネット!?

「ピースとハイライト」が、風刺? って、それはホントの風刺を体験したことがないからでしょ。

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あれって、風刺なわけ? どこが??
サザンが紅白で唄った「ピースとハイライト」。ニュースを見ると、桑田さんの勲章を使ったパフォーマンスも問題になっているようだけど、僕はそれは見てないので、ここでは歌詞だけを取り上げたい。
風刺とは、
「社会や人物の欠点・罪悪を遠回しに批判すること。また、その批判を嘲笑的に表現すること。(「デジタル大辞泉」より)」
つまり風刺というからには、クスッと笑ったり、当事者だったらちょっとイラッとくる言い回しがあって欲しいだけど。この唄にあるか?というと、ないでしょ。
歌詞にある教科書のネタも、歴史の「かいしゃく」のことも、過去のことや現状を言っているだけで、特にヒネリもないし。
ちなみに、現代史で大事なところでタイムアウトになって大事なことを教えてもらってない、っていってるけど、ここはすごく共感するな。
竹島の問題があるとか、択捉島や国後島は地図には書いてあるけどなぜ僕らは行けないの? ということは学校は教えてくれなかった。中学でも高校でも。
そういうことを思い出せてくれたことは、意味があると思うけど。
どちらかというと、サビの部分の「苗を植えていこう=未来に向けて実りのあることをしていこう」を主張する、言ってみればメッセージソングだよ。これは。
年末、忘年会とかでカラオケでいろんな歌を唄ったけど、特にJ-POPの歌詞の分かりやすさは、印象的だった。
主語と述語がきちんと対応していて、唄ってる内容も前向きで行儀がいいモノが主流。「元気を出そう」「頑張れば報われる」「勇気を出して好きと言おう」「大切な人を守りたい」とかとかとか・・・。
内容は別として、文章としての構成とか分かりやすさは、子どもが小学3年生くらいだった頃の、作文の文集を読んでるみたいだ、と(笑)。
要は、比喩とかメタファーとか、以前だったらよくあるようなテクニックとかギミックのない、平たい文章にメロディを付けたよう。
歌詞の内容をヘンにこねくり回しても、いまどきの人には理解されないだろうし、ちょっとでも刺激的なことを書いたら批判されたりして、商業的には失敗になってしまう。
そんなことを考えたら、可もなく不可もなく分かりやすい内容が主流になっていくんだろうな、とも思ったり。
そんな唄をふだんから聞いていた人たちには、例の桑田さんの唄は問題ありありなんだろうけど。
今まであんまり聞いたことのない刺激だったから、ビックリしちゃったんだろうと思う。で、形容する言葉がよく見つからなくて「風刺」って表現したんだろうな、などとも。
それにしても、ビジネスも世間の風評も気にすることなく(でも計算はしてる?)、自分の書きたいこと、やりたいことをやってる桑田さんは、やっぱりビッグネームなんだなぁ。
それから。
「風刺」をめぐる問題では、フランスで血なまぐさい事件が起きてしまった。ホントの風刺は、あのくらい恐ろしいことを起こしてしまうチカラがあるものだ、と思う。

出版社テロに、メディアが団結して100万部増刷で抗議。フランスは大人の国だと思った。

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Liberte・Egalite・Fraternite(リベルテ・エガリテ・フラテルニテ)
自由・平等・友愛

フランスといえば、この3つの言葉だ。18世紀のフランス革命で掲げられたスローガンで、以来、フランスを形容するキーワードにもなっている。いわば、この国のコンセプトだ。
ドイツの正確さ、陽気なイタリアなど、特定の形容詞を持つ国はいろいろあるけど、こんなに具体的なコンセプトワードを持っている国も少ないんじゃないか。

個人主義の国で、例えば事実婚が多いとか、移民が多くて国内がバラバラだとか、実は社会主義なのでこのコンセプトとは矛盾してるじゃないか、などなどふだんはいろいろ言われてきた。

でも、このニュースを見たら、言葉は悪いけどカッコイイとさえ思った。

このページに

、つぎのようなニュースが。
>偉大なスタッフをなくしてしまったシャルリー・エブドですが、

>次の週の出版も宣言しており、普段は6万部しか出版しないところを

>100万部出版する、というとんでもない計画もスタートさせています。

>前代未聞の大量出版を成功させるため、Googleが出資した

>独立系カルテルのDigital Press Fundから

>25万ユーロ(約3500万円)の寄付を受け、

>他にもル・モンドやフランス・テレビジョン、

>ラジオ・フランスといったフランスの著名メディアからも

>金銭面でのサポートが入る見込み。

>さらに、配給関連の業者は出版時に発生する印刷代や紙代を

>無償にすることでシャルリー・エブドをサポートする予定、とのことです。

メディアといってもふだんは主張の違いがあったり、立場も違っていたりで互いに相容れないだろうに。
でも、いざとなったら、瞬く間に団結してしまう。
大人だな。文化が成熟しているんだと思う。

これが日本だったら、ウチはあそこまでやらないから関係ないとか、ヘンに金を使ったら株主代表訴訟されるとか、んにゃんにゃ言いながら結局、効果的なアクションは起こせなさそう。

これが、フランスの底力だと思った。

※画像はhttp://www.charliehebdo.fr/index.html より

アラブが香る、ドバイのピスタチオ

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ドバイ土産のピスタチオ。
ウィキペディアによれば、原産は地中海。主な生産地はイラン、アメリカ、トルコ、シリア、中国、と並んでいる。ふーん、意外にワールドワイドなんだ。
最大の生産地は中東のイラン。なので、ドバイ土産でも不思議はないわけだ。
殻をはずしてみると、茶色い皮がけっこう残っている。で、その皮が実にしっかりへばりついていているように見える。中には発酵しているように見えるものも。単に乾燥というより、燻製にされているような。
で、食べる。うまい!
口の中に独特な香りが広がる。
お香のような。でも複雑で、モスクの写真でよく見るアラベスクのように、いろいろな香りが渾然一体となった香り。本場のインドカレーで、よくかぐ香りも混ざっている。
乾燥させるときに、スパイスなども一緒に混ぜているのか。それとも、ふだん使っているお香が自然に紛れ込んでしまっているのか。
少し強い塩味が、口の中でさらに香りを引き立たせている。
ひとことで言うと、まさにアラブの香り。なんか、身も蓋もないね(笑)。
ドバイの街も、こんな香りがしてるのかなぁ。