「価値」あるキャンペーン

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なんとも太っ腹なキャンペーン!

iPhone6の新発売キャンペーンとして、世界的アーティストU2のニューアルバムを全世界のiTunesユーザーに無料配布、だそうです。AppleがU2に払った金額は100億円とも。全世界のiTunesユーザーは5億人だそうなので、1人当たりの経費は20円くらい、でしょうか。

金額も規模も話題性も、まさに最大級のキャンペーンです。

iPhoneというか、スマートフォン自体、商品としてはそろそろ成熟期に入っていて、ガジェット好きにとってはこんどのiPhoneは画面サイズ以外、あまり新味がない、という評判もありました。CPUなどハードウェアのスペックでは、ライバルのサムソンには及ばないじゃないか、という“陰口”も聞かれます。

ただ、Appleが以前から一貫して、その製品を通じて提唱しているのは「ユーザーエクスペリエンス」です。パソコンをはじめタブレット、そしてスマートフォンなどどれも、その利用者にとって便利だったり、感動する体験をとどけるためのツール、という位置づけです。

そのために、堅牢でシャットダウンすることないOS、外出先でも長く使えるバッテリー、マニュアルなしでもサクッと使える操作性などが重要視されます。特別な用途でしか使えないような機能やオプション、カタログを飾るためだけのマニアックなハイスペックなどは、たいして重要視されません。

スティーブ・ジョブズが亡くなってからも、Appleのそうしたアイデンティティというかブランディングは維持されていると思います。

今回のU2ニューアルバム無料ダウンロード・キャンペーンも、エクスペリエンスをとどける、というAppleポリシーの一貫なのだと理解できます。単に目立てば良い、印象に残れば良い、といった一般的なキャンペーンとは一線を画しています。こうしたことが、Appleのブランド価値をまたひとつ押し上げるのだと思います。

とはいえ、さすがにAppleにも誤算があって。いくらU2の新譜でも「いらない」という人も5億人の中にはいたようで。急遽、アルバムを削除するアプリ(U2の新譜はユーザー側で削除できない仕様だったので)を作って配布する騒ぎも起きたり。そのことでこのキャンペーンを知ることになった人もいたりして、それはそれでバズる効果もあったり。。。

かくいう僕も5億人のうちの一人で、さっきダウンロードしようとしたのですが、なんだか見つからなくなっちゃいました。さっきからiPhoneをさわりまくって、あっちこっち探しています。これもAppleの戦略なのでしょうか(笑)

※画像はhttp://www.apple.com/jp/U2/より

仕事が変われば、パソコンも変わる

15、13、11 ・・・画面のサイズです。

僕が使ってきた歴代のノートパソコン。いちばん古いのが左のPowerBook(以下PB)、次に右側のMacBookAir 11インチ、真ん中がいま使っているMacBookAir(以下MBA) 13インチ。

実はこのほかに、10年くらい前に使っていたチタニウムのPB(知っている人しか知らない?)もあって、倉庫の奥にしまってあります。

写真左のPBは重くて大きいので、ほぼ、自宅デスクに据え付け。デスクトップPC状態で使っていました。出張など特別なことがない限り持ち出すことはありませんでした。「持ち歩くこともできるノートパソコン」でしたね。

ところが。仕事の事情で会議や客先での打ち合わせが多くなりました。そうなると、iPhoneやiPadでは不便で。長文のメールや資料のPDFなどは、狭い画面では見にくく、理解しにくい。さらにメールの返事を書こうにも、タッチパネルのなんちゃってキーボードでは長い文章はとてもじゃないけど打つ気になれず。

当時、流行していた安い「ネットブック」を買おうかとも思いました。でも「いまさらWindowsじゃないでしょ」という抵抗感もあり、高級ネットブックを買うつもりで、エイヤッとMacBookAir 11を購入したわけです。値段だけを比べたら、2倍くらいしましたからね。

結果的にこれは正解! 軽くて小さい(iPadよりちょっと大きいだけ)ので、どこでも持ち歩ける。しかも、いつでもすぐに起動してくれるので、メールやデータへのアクセスがとてもラク。会議の途中でもパッと開いて確認できるので、「あのときのあのメール、なんて書いてあったかな」っていうようなお間抜けなことも激減して、会議も仕事もちゃっちゃと進むようになりました。

家に帰ってからもリビングなどでパッとメール確認できたり。そうなると、僕の使用マシンの「地殻変動」が起きます。それまでメインだったPBは自宅デスクでスリープ状態のまま、たたき起こされることは少なくなりました。唯一、MacBookAirよりも画面が大きいので、使われるのは広告やウェブのグラフィック確認のときくらい。

そんなMBA11も寄る年波には勝てず(?)、というか、最近は、PowerPointで100枚以上のページ数を扱ったり、ムービーも編集したりするようになったせいで、さすがにパワー不足、ストレージ不足になってきました。

そこで写真真ん中のMBA13にチェンジ、となりました。今年の春のことです。

こうして考えると、自宅や事務所での作業から、ノマド的モバイル環境へのワーキングスタイルの変化がありました。

また、扱うファイルが大容量になったり、よりパワーが必要な処理をするようになるなど、仕事の内容の変化もありました。

僕の仕事の歴史(そんなたいそうなモノじゃないけど)は、マシンに現れる、とでも言えそうです。

でも、ホント言うと、MBAは13より11の方が「いいネ」な気分なんですけどね(笑)。そのあたりはまた別なときに書こうと思います。

そんなこと、誰が言い出したの?

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タブレット端末の売上げが頭打ち、というニュースがありました。

ざっくり、2014年のタブレット端末の売り上げ予測が2.3億台、成長率がそれほどでもない(6.5%)なので、年間3億台を安定して売り上げているPCは抜けない、というレポートだそうです。

2010年に発売されて5年、ニュースリポートなどで「やがてPCを抜く」などともてはやしていたせいか、今回、“がっかり”という言い方までされています。

そうでしょうか。

僕はiPadもMacBook Airも使っていますが、使用頻度が高いのは圧倒的にMacBook Airです。iPadを買ってすぐから、そんな状態です。

iPadは、確かにデータの閲覧性には優れています。でもそれだけ。スティーブ・ジョブズが言うように、リビングでテレビを見ながら気になったことをネットで調べたり、次の休みにどこに行こうか?と家族で行き先を探したり。そんな使い方がベストにして唯一。

反面、iPadで仕事をする気にはなれません。だって、データの入力装置(キーボード)が貧弱ですし、いざデータを作ってもそれを記憶させる仕組みがOSに用意されていません。データ作成しにくくて、苦労して作ってもしまっておけないわけです。

これはPCの代わりにはならないな、iPadは別の使い方だよね、仕事にはやっぱりPCだな、と、iPadを使い始めてすぐに判断つきました。まぁ一部のサービス業や教育などで適性はあるかも知れませんが。

なので、そんなデバイスがどうして「PCに取って代わる」と予測できるのか、不思議でなりませんでした。iPadなんかさわりもしないままアナリストが“予測”し、それに“ニュース”を作りたいマスコミが乗ったのでは、なんて勘ぐったりもしています。

そんなわけで、今回のニュースを見ても「あぁ、家庭のリビングに行き渡ったんだな」くらいにしか感じませんでした。“がっかり”もしなかったし(笑)。

とはいえ。なくちゃいけない、というモノではないけど、あるとめちゃくちゃ便利ですよ、iPad。

便利は不便

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「俺のLINEが乗っ取られたぞー!」

子どもの大学サークルで、みんなで集まっているときに「事件」は発生したそうです。
ある学生のLINEアカウントから別の部員のアカウントへ「カードを買ってもらえますか」というメッセージが。その場に本人がいるわけですから、アカウント乗っ取り&詐欺は明らかです。同時に、その場にいた他の部員にも詐欺メッセージが届いたそうです。

事件、というより、ヒマな学生の格好の“ネタ”とされて、中国語で速攻で返信したり、「それで?」などと日本語で煽るような返事を返したり、遊ばれてしまったようです。そのせいか、敵もすぐに退散。また、アカウントを乗っ取られた本人もすぐに別のアカウントを開設するなど対応したそうです。

フィッシングだとか、ワンクリックだとか、ネット関連ではいろんな詐欺行為が問題となっていますが、最近は何といっても、LINEアカウントを乗っ取り&プリペイドカードによる詐欺。テレビなどでも盛んに取り上げられました。
うちの子どもも、まさにLINEのヘビーユーザーですが、友だちとの会話などで事件のことはよく知っていて、パスワードなどの対策もやっているそうです。

便利は不便、って最近思うことがあります。ちょっと便利なことができると、それを悪用したりする人が増えて、気軽に使えなくなる。最近の傾向か、と。

Eメールにより、ビジネスコミュニケーションは格段に便利になりましたが、情報漏えいなどのセキュリティ問題が発生しはじめました。そうすると、添付ファイルがNGになったり、やり取りするにも特定の人としかできなくなったり、制約が増えて最近はかなり窮屈になりました。

LINEも同じような雲行きとなってきました。せっかく楽しく便利に使ってきたのに、これからはアカウントのことを気にしたり、へんなメッセージが来ないかどうかドキドキしたり(それはすこし期待してる?)することが増えそうで、ちょっと残念です。

Skitch!

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Webページの修正指示、どうすればいいか、困っていました。

すごく前はいちいちプリントアウトして、そこに手書きで修正を入れて、ファクス。でも、モノクロになってしまうので見にくかったり。

次に、画面キャプチャを取ってPowerPointに貼り込み、そこに指示を書いたり。あるいはPDFファイル用のソフト、Adobe Acrobat上でアノテーションを入れたり。

PowerPointは、実はMac上では使いにくくて、ちょっと使うにも気が重いんです。Acrobatも、動きが重いとか画面上でコピペできかなかったり、ちょっとイライラしながら使ってた、という状況でした。

でも、でも、これは使いやすいんじゃない!
という新しいソフトが見つかりました \(^O^)/

「Skitch」というソフト。Sketch(スケッチ)ではないんですね。

Evernoteと連携して使えるアプリで、僕がダウンロードしたリンクはEvernoteのウェブサイトにありました。無料です。

で、その画面をちょいちょいと、そのSkitchでいじったのが上の画像。

ウェブサイトのテストページで「ここ、ちょっと気になる」というところを見つけたら、
・その個所をすぐにキャプチャして
・囲み線や手書き線を入れたり
・テキストで注釈つけたり、
・ヤバいところはモザイクかけたり(←これ新しい)
・終わったらFBやTWでシェアしたり
・もちろんEvernoteに保存したり

こうした作業がシームレスにできる! 

Webページで面白いページを見つけたとき、自分のコメントとかをサッと書き込んで、Facebookに上げたりとかがすぐにできるわけです。素晴らしい!!

公開したくないひとの顔とか情報があったら、モザイクで無効化できる点が新しい感じ。トップ画像のオレンジのテキストなどは、僕がSkitchで書き込みました。その時間、わずか1〜2分程度。すぐできるでしょ。

僕だと、Webページの修正個所をデザイナーに指示する、といった用途なんですが、ちょっとした指示ならもうこれで充分。

もっと多くなったら、電話や直接会って打ち合わせをした方が早くて確実ですからね。

スマホの大事な「価値」って?

家族4人、iPhoneにしました。

奥さんはアンドロイドから、子ども一人はガラケーから、それぞれ機種変。僕ともう一人の子どもは3年以上前からのiPhoneユーザーです。

アンドロイドは、最初は普通に使えて良かったのですが、1年過ぎる頃から電池がみるみる弱り始め、最近は1時間ももたないといった状況。また電話をかけるにも、操作をしてから3分くらいかかってからようやく相手を呼び出す、といったありさまでした。

聞くところによる、最近のアンドロイドも改良されて良くなったみたいですが、家族のうち2人がなにごともなく普通に使えてるのをみて、残りの2人もiPhoneに、ということになりました。

そのスマホですが、画面が大きい、ムービーなどデータの処理能力も高い、といったハードウェア的な特徴はたくさんありますが、いちばんのメリットは、パソコンと同じ利用環境がそのまま持ち歩ける、ということだと僕は理解しています。

メールやクラウドの情報、ふだん使っているWebサービスなど、いつもパソコンで閲覧したり利用したりしている情報やサービスが、そのままシームレスに持ち歩けて参照できる。

僕の場合、パソコンで入力したカレンダーの予定、住所録などのデータがスマホでもそのまま確認したり。外出先で空き時間に見たウェブサイトをブックマークしておき、事務所に帰ってからパソコンの大きな画面であらためて確認したり。

パソコンとモバイル機器の間でいちいち必要だった情報のやり取りがなくなって、まさに「壁」がなくなった感じ。ものすごい便利なんです。

スマホを使う意味はまさにここにある、と思うのですが、マスコミの報道などを見ると、まだそこまでいってない感じ。

新機種のニュースを見るたびに、やれ画面の大きさがどうだ、とか、CPUがこれだけ速くなった、とか、従来のガラケーの評価フォーマットから抜け出せていない感じ。

パソコンなどと連携して使うことを考えると、電波の受発信性能とか、思った通りに操作できるかとか、バッテリーの持ちとか、充電のスピードとか、そういうベーシックな機能が大事。

その点、僕が知る限りではまだまだiPhoneの方が使いやすいように思っています。