マイケル・ムーアの宣戦布告「大統領選挙に負けた今やるべき5つのこと」

一つ目は「民主党を乗っ取ろう」

情報源: マイケル・ムーアが投稿した「選挙に負けた今やるべき5つのこと」、16万人以上がシェア

そんなマイケル・ムーアは投票前に、こんなことを言っていた。
『マイケル・ムーアも焦ってる。「ドナルド・トランプに投票するのは合法テロだ」』

現状にどれだけビビッドに反応するか。
さすがドキュメンタリーの作家だなぁ、と。

ちなみに彼が言った5箇条の骨子は次の通り。

1. 民主党を乗っ取ろう。

2. 評論家や予想屋、世論調査員、その他メディアの中で、実際に起こっていることに目を向けようとしない奴らを首にしよう。

3. これから始まる野蛮や狂気を止められる術を知っている奴らを、俺たちのリーダーにするんだ。

4. 「驚愕の結果だ」とか「ショックだ」と嘆くのをやめよう。民主党・共和党の両方に無視された人たちの、既存のシステムに対する復讐心や怒りが大きくなっている。

5. 得票数は、ヒラリー・クリントンの方が多かったんだ!

つまり、起こった現実を見すえて、理想に向けて戦いを始めるんだ、と。これはその宣言だ。
いっそのこと、マイケル・ムーアが民主党の党首になった方がいいんじゃないか。

こんな本が売れているみたいです。

「トランプ氏成功が米の成功」オバマ大統領の発言に見る、リーダーの品格

 【ワシントン=川合智之】米大統領選で勝利した共和党のドナルド・トランプ氏(70)は10日、ホワイトハウスでオバマ大統領と初めて会談し、政権移行を円滑に進めるため協力することで合意した。会談後にオバマ

情報源: オバマ氏「トランプ氏成功が米の成功」 初会談  :日本経済新聞

現職のオバマ大統領はさっそく新大統領と会談した。引き継ぎ前にこんなに早く両者が公式に会うのは異例のことだったそうだ。

そこでオバマ大統領は、次のように語りかけたそうだ。

「(トランプ氏の)成功を助けるためにできることは何でもしたい。あなたの成功が米国の成功だ」
「今後は相談することを含め、オバマ氏とつきあうことを非常に楽しみにしている」
「党の違いにかかわらず、直面する課題に協力して取り組むことが重要だ」

特に感動したのは「あなたの成功がアメリカの成功」という表現。
・今までの言説を反省せよ
・アメリカのために働けよ
ということをにおわせながら言い含めている。
現職だから言えるちょっと上から目線で、とても素晴らしい表現だ。
オバマさんには腕の良いスピーチライターがいるので、たぶんその人の「コピーライティング」だとは思うけど。

オバマさんとトランプさんは、まさしく政敵として選挙戦では激しくやり合った仲。

『オバマ氏本格参戦 クリントン氏に加勢、トランプ氏批判 』

にもかかわらず、トランプ大統領が決まった瞬間から一転して融和・協調路線に。
アメリカを背負う大統領として、オバマさんの姿勢はみごとだと思ったし、本心から言ったかどうかは分からないけど、冒頭の発言はみごとだと思った。

やっぱり、アメリカのリーダーは違うな。
この会談の様子を見て、日本で起きた政治家の揉め事を思い出した。

今年東京都知事になった小池百合子さん絡みで、

『都議会のドン、内田茂都議は欠席 都議会自民の重鎮「あなたの要望に応える必要はない」と写真撮影も拒否』

さらに以前では、田中康夫さんが長野県知事になったときも

『「長野県庁、知事名刺折り曲げ事件」を考える』

オバマ大統領がトランプさんに示した度量の広さと比べ、日本の政治家や公務員のケツの穴の小さいこと、小さいこと。

やっぱり、“世界のアメリカ”のリーダーは違うな。
日本の田舎議員や木っ端役人とは段違い。
国政と地方自治、レベルの違いはあるけど。

オバマさんは、一国を預かる大統領として、アメリカとその国民の行く末を考えた行動と発言をしている。
僕がアメリカ国民だったら、辞任間際なのにもう一回、熱烈支持してしまいそう。

その反面、東京都の議員や長野県の県庁職員は、仲間内の義理や体面しか考えていない。

オバマさんと日本の議員や公務員とで、その目線、視野の広さが対照的に浮かび上がったニュースだった。

かなりベタだけど。老舗の任天堂製。

アメリカはこれから、ジャイアンになる。 アメリカ大統領選

%e7%b1%b3%e5%a4%a7%e7%b5%b1%e9%a0%98%e9%81%b82016_%e9%96%8b%e7%a5%a8%e9%80%9f%e5%a0%b1_-_wsj

米大統領選の開票速報や現地の動向などをWSJの視点でお届けします。

情報源: 米大統領選2016 開票速報

やばいよ。クリントンはもはや首の皮一枚、という感じ。
今、開票速報が進んでいるけど、もはやトランプ勝利、といったところでしょう。

マイケル・ムーアが言ってた「合法なテロ」が起きてしまった。

イギリスのEU離脱に続いて、2度目のサプライズ、それも超スーパーなビッグサプライズ。

「世界の警察官をやめる」と現職のオバマが打ち出した内向きの流れは、「俺たちだけが生き残れば良い」という独り善がりの方向へと一気に舵を切った、と思う。

これから、大変な時代になるよ。

超大国がルールをこしらえて、それに日本など“同盟国”が従う時代が終わる。
そういう傘の下で、経済的にも政治的にも、そして核を中心とした軍事的にも日本はのうのうと暮らしてきたけれど、それもおしまい。

このブログにあるように、全部自分たちでお膳立てしてコストをかけて仕組みを作って、自分たちで回していかなければならなくなる。

しかも唯我独尊になるから。自分にとって都合の良いことばかり相手に押しつけてくる。わがまま放題。
アメリカはジャイアンのような国になる。
TPP、何じゃソレ? ルールは俺が決める。俺のモノは俺のモノ。お前のモノも俺のモノ。

戦後70年かけて作ってきた世界の秩序が、いよいよぶっ壊れる。
選挙結果はまだ出てないけれど、いまから腹をくくっておかなきゃ。

まずは、自分自身を守ることから始めよう! でもこのクマ、あまりかわいくないな(笑)

広告のコピーと、ウェブのコピーの違いは、これ。

「コピー塾」「コピーの教科書」なんてウェブでよく見かけるけど、それってほとんどの場合、ECとかランディングページで必要になるウェブ用のテキストのお作法とか書き方を記したもの。イケダハヤトさんとかも、こんな風に講釈されてますね。
そんな最近の「ネットのコピー論」を見ていると、これまでの広告のコピーとはちょっと違うと思ったので、まとめてみたのがコレだ!(あえてウェブ風に言い切ってみました(笑))

image

ターゲットは、広告の方が広くて多彩。いわゆるマスコミュニケーションになるわけですね。

基本的なミッションは、そういう幅広い人に、とりあえず商品やサービスを知って、分かってもらうこと。それに対してウェブのターゲットは検索などであらかじめフィルタリグされているから、単刀直入に「買って」「サービス利用して」と次のアクションを起すことがミッションになる。

そんな相手に使うコトバは、やっぱり標準的で分かりやすいモノでないと。対してウェブは、SEOを気にしてキーワード設定を細かく決めたりする。場合によっては、とにかくキーワードを使って、文脈は二の次、なんていう人もいたり。

なので、広告のライターがコピーを起す際、目線は読者と同じかそれよりも下の立場から、ということも。オーディオ等“黒モノ”などの場合、ちょっと偉そうに振る舞ったりするけど。

ウェブの場合、商品レコメンドとかハウツーの記事が多いせいか、経験者が未経験者に情報を伝授する、つまり「ライター(提供者) > 読者」の関係性が多い気がする。よってその口調も、上から目線で命令口調だったり。また、ファッションなどではキャラ立ちしたライター(タレント)がオススメするなど、商品よりもライターの方が存在感がある場合も。やり過ぎると、ステマになってしまうわけですが。

で、その伝える方法は、広告の場合、読者にすんなり無理なく届くように語りくちや文脈をよく考えるわけです。そこがコピーライターの腕の見せ所でもあるわけなんだけど。ウェブの場合は、まずクリックされるためにタイトルや最初の数行に凝ったりしますね。それに、キャラ立ちしたライターが断定的にもの言いしたりもするし。なので、ウェブのコピーはどうしても喧しくなる気がする。

ということでまとめにかかると、
広告は認知・共感からはじめるので、ウェブの喧しい口調から比べると、どことなくおとなしい感じは否めないかな。

例えるなら、広告コピーはサッカーや野球のヒーローインタビューの発言。言っている人自身が、社会で認知されている人なので、ファンからは注目される。けど、認知されているが故に、周囲に気を使い、あまり思い切ったことも言えなく、言葉を選びがち。その結果、「がんばります」「応援してください」なんてよくある言葉使いになってしまいがち。

一方で、ウェブのコピーは神様のお告げ。マーケティングで言う、アーリーアダプター(先駆者的な人)とマジョリティ(一般大衆)という関係の中、そこで家電とかコスメとかITガジェットとかFXとか、いろんな分野で教祖的な人がいて、情報を発信し、読者という信者を集める。読者もふんふんと素直に聞いている。そんなイメージ。そう考えると上から目線も断定的な口調も、何となく理解できる。

実はそういうウェブのコピーの作法で支持をガンガンと広げているのが、アメリカ大統領選挙のトランプ候補だと思うんだけど。
表の「広告のコピー」をマケインとかクリントンとか従来型の候補者に、「ウェブのコピー」をトランプ氏に替えてみると、なんか見えてきません? その話は長くなるので、次の機会にでも。