ベッドの上からニューヨーク

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やった!!錦織くんが世界ナンバーワンを破って決勝へ。勝ち方も見事でした。

そのとき、僕はネット観戦。オフィシャルサイトの速報にくぎ付けになっていました。最初はiPhoneのオフィシャルアプリを通してみていたのですが、画面が小さいのでiPadへ、さらにMacBookAirに、ゲームが白熱するにつれて画面が段々大きくなっていきました(笑)。

1ポイントごとに、ウイニングショットに絡めてデータを交えながら表示されます。サービスエースなら両社のエースの数の比較、フォアハンドのフォース度エラーであればその数など、ポイントを取るたびごとに、画面に映し出され、ずっと見ているとその数字が良くなったり変化していくのが分かります。そんなデータを通して、脳内で見えないゲームを可視化しながら楽しんでいました。

もうひとつ。1セットを取った後、僕が何気にFacebookに流したら、大学時代の後輩がコメントをよこしてきました。以後、錦織くんがゲームやブレイクポイント、セットを取るたびに二人でリアルタイムにチャットして、ドキドキを分かち合いながらゲーム観戦が進みました。

あちらは、当日、WOWOWに急遽加入したそうです。そう、この大会はWOWOWの独占中継。錦織くんが勝ち進んだのと、伊達さんもダブルスで頑張ったおかげで、ここ数日の加入が急増しているとニュースが伝えていました。僕も夜、WOWOWのサイトにアクセスしたら、つながりにくい状態でした。加入はWebでも受け付けていたので、あの晩のネットワークの負荷は相当だったろうと思います。

インターネット、スマホアプリ、データ中継、Facebook。これらを使って、僕は(いつでも寝込んでしまっていいように)ベッドに寝転がりながらニューヨークのこのゲームを“観戦”し、深夜にもかかわらず、日本でBS放送を見ていた友だちと錦織くんの「劇勝」を分かち合うことができました。これらメディアやツールのおかげで、テレビだけのとき以上に楽しめたと思います。

昔だったらテレビにかじり付いてたはずですが、観戦のメディアも状況に合わせていろいろ選べるようになりました。なんだか、良い時代になってきたなぁ、って思ったりもしてました。

次の決勝はこんどこそ、WOWOWに加入しようと思います。実はあの日、面倒くさがって加入しませんでした。だからネット観戦だったのですが、ゲームが進むにつれて何で加入しなかったのか、ちょっと後悔しながら画面上のデータを追いかけていました。インターネットやアプリ上でいくらデータのサポートがあっても、映像の情報量には勝てないですね。

錦織くんは勝ったのですが、こと観戦環境に関して、僕は「負け組」の気分でした(苦笑)。

※画像はhttp://www.usopen.org/en_US/news/articles/2014-09-06/day_13_recap_saturday_shockers.htmlより

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