夏といえば、海!

ビールが目の前のお店で500円、すぐ向こうに見えるコンビニで半額。どっちを買う?

僕は、間違いなくコンビニですね。

神戸、須磨の海水浴場のマナー問題が、ネットで報じられ、何日かのタイムラグでテレビの朝のワイドショーなどにも取り上げられるようになりました。休みを取ったおかげで、朝、いつもと違う番組を見ていたら流れていました。

“発信源”は、神戸新聞のこの記事あたりでしょうか。

要は、海水浴場がJRの駅や商店街のすぐそばで、海水浴客が水着のままで歩いてしまって治安が悪くなる、というのが問題。

原因としては、着替えるところが少ない、あっても海の家は1,500円もする。海水浴場の物価も高く、ビールなどは駅にあるコンビニで半額で買える。しかもすぐ近くなので、水着のままつい買いに行ってしまう。といったあたりが原因でしょうか。

記事では問題提起のような書き方になっていましたが、テレビでは「最近の若い者はマナーがなってない」「お店は迷惑がってるのに」というトーンでしたね。

ま、見ている人が主婦層から中高年なので、そういう人たちがうなずけるような内容構成にするのは致し方ないと思います。

でも僕は、海の家がやっている“ビジネスモデル”の方が問題だと思ったわけで。

たかが着替えで、1,500円は高すぎない? ビールだってジュースだって、すぐ近くに半額のお店があったら、ふつう、誰でも行くでしょ。テレビでは、あまりそういうところに触れてませんでしたけどね。

確かに、水着姿で濡れたままで買いに行ってしまう人のモラルも確かに問題だと思うけど。

観光地とか、海の家といえば町からちょっと離れていて、そこでお店をやってること自体、独占的な商売なわけで。だから、ちょっとぐらい“プレミアム”が付いてもしょうがないな、と思います。僕は山に行きますが、頂上の方で水を買おうとすると、びっくりするぐらい高い。超貴重品です。アルプス級の標高になると、そもそも売ってないし。場所が変われば、価値が変わります。

でも、須磨の海岸は、市街地と目と鼻の先。“観光地”でいままで通用していたビジネスモデルが通用しなくなっているのではないでしょうか。

コンビニというモダンなビジネスが、須磨のビジネスモデルを破壊しようとしている、ともとれます。

必要なのは、市街地に至近という立地を活かした、新しいビジネスモデルを作ることではないでしょうか。

「シティビーチ」として新たなイメージを打ち出したり、近隣の商店街と海の家で共通のクーポン券を発行したり、いろいろできそうです。いままでにない新しいサービスを生み出すいい機会なんじゃないかな、と思いながらテレビを見ていたわけです。

※画像は、神戸新聞ウェブサイトhttp://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/201408/0007213152.shtmlのキャプチャです。