バブルの頃は、さ。
小さな会社を経営してる兄が、口ぐせのように言う。その後に続いて、あのとき、いかに金回りが良かったか。それで自分の会社や事業がいかに繁盛したか。それに比べていまは・・・
みたいな話が続くわけだ。
でも、さ。
あれから何年経ってるんだよ。もういい加減にしようよ。死んだ子の歳を数えるようなことはやめて、次のことを始めないとダメなんじゃないの?
って僕が言うと、兄は黙る。不満そうに。
しかも。
生まれて気がついたら不景気で、その空気の中で育った。そんなポストバブル世代が、社会の中心になってきているし。
バブルは一瞬の夢。いまの状況が現実。
という認識が本筋だと思うんだけど。なので、「ずっと不景気が続く」「失われた○十年」という言い方がよくされるけど、僕は全然違うと思う。
バブル後の成長軌道をどうするか。だよねぇ?
で、「アベノミクス解散」。
インフレ再興、景気回復を叫ぶ安倍さんを見ていると、「もう一回バブルを!」って言ってる。そんなふうに思っちゃうんだよね。
あの狂乱を知ってる世代だったら、「そう、その通り!」って人がいるとは思うけど、
お弁当男子とかにそんなこと言っても、「ソレで幸せになれるの?」とか言われちゃうんじゃないかな。
抱いてる夢が世代でかなり違ってきてるのに、政治は旧態依然のカビの生えたような夢を見せようとしている。
そんな気がするんだ、今回の選挙。
※画像はhttp://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14120361189より