ギリギリ列島

「この町に、これからも安心して暮らせるようにしたいと思ってるんですよ」

穏やかだけど、熱のこもった話に、とても感動した取材でした。

今日は、北海道の東の町で取材でした。とある医療関係の仕事で、町のクリニック経営者にインタビューする仕事です。もう、かれこれ7年くらいになるでしょうか。

高齢化が言われて久しい日本ですが、これまでは、増加するお年よりにどのように暮らしてもらうか、QOL(生活の質)をどうしたら保てるか、ということが焦点だったように思います。

しかし今回はさらに進んで、その高齢化社会を支える世代が減って支えきれなくなる。そうしたら、社会全体が回らなくなる。そんな危機感で動いてらっしゃる方にお会いしました。

次の世代にバトンタッチができなくなる。だったら、今から何とかしておかないと、という危機感。崖っぷちの近くまで来ている。お話を聞いていて、そんな思いも浮かんできました。

思い起こすと、こうした危機感や使命感に突き動かされて働いていらっしゃる方に、この取材を通して数多くお会いしてきました。

地域の核となって住民から信頼を集め、そして行政を動かし、少しずつでも地域の暮らしのレベルを前進させている。そんな有志の人が頑張っているから、この日本はギリギリ、これまでの姿や社会レベルを保っているのではないか。

いろいろなことを思いながら、北海道から羽田に帰ってきました。

最近の販促策、注文が多いのは・・・

image

最近、「事例取材」の案件が立て続いています。

主にIT関連の企業からの依頼で、顧客が新しいシステム、ソフトウェア、サービスをなぜ導入したのか、導入してどうだったか、課題はどのくらい改善されたのか。それらを導入した企業におうかがいして取材、記事作成するものです。

実際に動きが見える機械などは、その導入効果は見れば分かります。回転寿司で使うお寿司マシンであれば、1分間でどれだけお寿司が作れて、その舌触りはどんなものか、マシンを製造している工場に行って確かめればいいわけです。

でもITのシステムやソフトウェアは、そうはいきません。カタログやWebサイトを見ても、それが自社の仕事にどれだけ役に立つのか、ピンとこないことが多いそうです。

そこで、事例取材です。

どんな内容や規模のビジネスで使っているのか、どのように役立ったかを非常に具体的に書きますので、それに近いビジネスを展開していたり、課題を抱えているような企業には、非常に“刺さり”ます。ホットな見込客になりやすいです。

そういうお客様はメーカーにとっても、まさに願ったり叶ったり。その後の商談も非常にスムーズに進むそうです。「このあいだの事例、1か月で○○件の引き合いがあったよ」なんて担当の方から教えられて、作った僕もうれしかったり。

また、いままで縁のなかったビジネスや業種の最前線が見られて、その状況を知ることができて、とてもおもしろい仕事です。特にこういう事例で取材に行く企業は、売上げが伸びていたり、新しい分野に進出したりしている、いわば注目企業。最新のビジネスを見るチャンスだったりもするわけで、その意味からも楽しいですね。

ただ、事例記事といっても、ちょっとしたノウハウがあります。ただ書けばいいっていうものでもありません(笑)。具体的にどうするかって? それはボクに聞いてください!

※写真は、先日の取材の際に撮ったもの。夕日がきれいでした。