イチローは分かってるなぁ。移籍会見コメントを見て。

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FC東京に、前田遼一選手が加わることになった。

元日本代表のフォワードで、オシムさん、岡田さん、ザッケローニさんから呼ばれた、言ってみればビッグネームだ。世間から見れば、「あの前田がFC東京に移籍した」という見方だろう。新聞とかもそんな論調だし。

ところが、東京サポの僕に取ってみれば、まったく逆。

「ウチらのチームに、前田選手が来た」

もちろん、彼の実績は知ってる。

でも、彼がいた磐田はJ2に落ちて、2014年シーズンは入れ替え戦まで行きながら昇格できなかった。東京に来たからといって、良い働きができる保障はないし。しかも彼は今年34歳だし。

なので、2015シーズン、まずは結果を出して欲しい。というのが、前田選手に対する気持ち。
まずチームありき。有名な選手だからといって、結果を出してくれないと、僕らは認める気にはなれない。

ところで、野球のイチロー選手がマリーンズに移籍した。その記者会見で次のコメントを発した。

「新しい場所に行って新しいユニホームを着てプレーすることに決まったが、 『これからも応援よろしくお願いします』とは僕は絶対に言わない。 応援してもらえる選手であるために、やらなければいけないことを続けていく」

クラブやチームは、選手たちが主役ではない。あくまでもファンやサポーターが主役。だから、どんなに実績がある選手でもまずファンやサポーターから認めてもらわない限り、存在価値がない。

そういった構図を、イチローはよく分かってると思った。

前田も、がんばれ!

俺たちのユキヒコ!

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「さ・と・お! さ・と・お!」
味スタに、コールがこだましました。あれは、2005年あたり、清水戦だったか。
コールの対象は、佐藤由紀彦。
2002年までFC東京に、その後、横浜Fマリノスや清水エスパルス、柏レイソルなどを渡り歩いたMFの選手。
僕が東京のゲームを見始めた頃、彼は右サイドに君臨していた。エンドラインぎりぎりから挙げる彼のシャープなセンタリング、そのボールの軌跡、そこから生まれるゴール、歓喜!
「ユキヒコ、ユキヒコ、俺たちの〜♪」
ゴール裏でよく唄われていたチャントは、いまも耳に残ってる。
そのユキヒコも、注目株だった石川直宏選手に追われるようにして東京を後にしたのが2003年。
アウェーチームの選手として、東京のホーム、味スタに戻ってきた。
そこで東京のゴール裏から起ったのが冒頭のチャントだったわけ。
あのとき、佐藤選手はボールをロストしてタッチラインを割ってしまった。ちょっと情けないプレー。それに対してわき起こったチャントだった。
そのミスを揶揄したのか、俺たちの元アイドルを叱咤劇励したのか。僕は後者だと思ったけど。
もはや「ユキヒコ」ではない。
敵チームの「佐藤選手」である。
だけど、自分たちにとっては忘れられない選手。
そんなジレンマというか切ない気持ちが、「さ・と・お」のチャントにこもっていたように思えた。
東京のゴール裏は、口は悪いけど、愛情は深い。
J2の長崎で選手を続けているのは知っていたけど、どうしているのか、気になって調べてみたら、ことし引退を決意した、とあった。
ブログにもエントリが載っていた。
おつかれさま。
あのセンタリングの軌道は、いまでも憶えているよ。
そして、フットボールは続く。
※画像はhttp://blog.jplayers.jp/sato/より

米本に期待

なんとか引き分けで良かったな。

そんなゲーム内容でした。昨日の味スタ、神戸戦。

こっちの4−3−3に当てたのでしょうか。アウェイチームも同じフォーメーションにしてミラーゲームにしてきました。そしてボールホルダーやレシーバーを出足よく囲みこむので、面白いようにボールが奪えてましたね、敵は。

なので、こっちは劣勢。しかも、敵のボール狩りに慌てたのか怯えたのか、パスミスも多数。せっかくボールを奪い返しても、次の瞬間、敵に戻してしまったり。

そんなことで前半はシュートはゼロ(だったんじゃないかな)。「シュート打てっ」って、ゴール裏からコールが飛び出す始末。前半なのに。

後半になると、敵の出足が前半ほどじゃなくなったせいか、2本3本、パスが通るように。太田のクロス→ゴール前の武藤、のチャンスがあったものの、武藤が触れず。

その後、武藤の左サイドからの突進、そのままゴールを狙うか、と思ったらゴール前のエドゥーへ、そのシュートを敵DFがハンドでPK。それをエドゥーが決めて、これまでのパターンだったら逃げ切り、と思ってましたよ。

そしたらその次のプレーで、敵にコーナーキック。それを、こともあろうにさっきハンドしたDFにヘッドで返されて同点。この前の天皇杯、清水戦と同じ様相に。あのゲームと同じ展開なら、この後逆転されちゃう!?と、ビビリながら見てたんだけど、何とかドローで試合終了。

代表戦でのゴールで、武藤が大きな拍手で迎えられていましたが。ゲームではしゃれっ気を出したのか、裏をかこうとしたのか(アタマいいからね)、あるいは敵DFのマークがきつかったか、ゴール前でパスするシーンが多かったような。もっとドンドン打っちゃっていいのに。PKのシーン、あれは打てなかったかなぁ。僕はそっちのシーンが見たかった。例えセーブされても。

日本代表戦の中断明け、初戦。わずかの日数だったけど、その間に敵は研究してきてたみたい。それにしても敵の中盤はよかったけど、そこからゴール前でのアイデアとか精度は脅威ではなく。なので、点を入れられるとしたらセットプレーだな、と思っていたら、その通りに。

で、その失点。前の清水戦で入れた直後に返されたのは、代表戦で森重がいなかったから? と思っていたけど、そうじゃないみたい。もともとこのチーム、ちょっと調子がいいと気が抜けちゃうことがよくあって。だから連勝しても、たしか4つか3つくらいしか続いたことがない(そういうゆるいところがかわいくもあるんだが:笑)。

浦和、鹿島、そして今回と、ドロー3つ。そのうち2つがホームなので、1つ2つ、いや3つ全部勝って欲しかった、いや勝てたでしょ、と思うのは欲ばり?

浦和戦は、終盤、敵のプレッシャーに耐えかねて点を入れられてしまった感じ。鹿島戦はミス、今回はマークのずれで失点。結果論かもしれないけど、もう少しビシッとしてたら防げたと思うんだよ。

昔ジュビロにいたドゥンガみたいな、ピッチを仕切れる“鬼軍曹”みたいな選手が欲しいって、ずっと思ってるんだけど。そうすれば、このチーム独特のゆるいところが少なくなって、勝率も上がってくると思うんだけどね。

その鬼軍曹役、実はヨネに期待してるんだけど、ダメかな?

平日なのに、けっこう混んでました。

平日の夜だというのに、9,446人と1万人近いサポーターを集めました。

昨日行われた天皇杯、松本山雅戦です。写真で写っているエリアは指定席なのでガラガラですが、ゴール裏はほぼ満員でした。スタンドの向こう、真っ赤に燃えてる夕日がきれいでした。

平日の水曜日、Jリーグのマッチではなく、カップ戦のまだ3回戦、相手はJ2のチーム(でも2位の好成績!)と、あまり注目を集める要素はなかったのですが。

それでも、スタジアムに行くためにお茶の水から電車に乗ったとき、青赤のタオルマフラーを持った人を見かけたり。新宿駅に着いたら、僕らサポーターに加え、相手チームカラーのグリーンもちらほらと。僕の気分も盛り上がってきました。最近は、けっこう人が集まるようになってきました。

FC東京のゲームを初めて見たのは、確か2000年、このチームがJ1に上がってきた年です。当時、味スタはまだ竣工していなかったので、国立競技場まで見に行きました。都心なのに空が広々して、スタジアムの席もガラガラで子どもたちが走り回っていました(笑)。

翌年、味スタができて、こけら落としのゲームはベルディとの東京ダービー。5万人の大観衆(このときの記録はいまだに破られていないと思う)、当時の石原都知事のへろへろとした始球式、そしてロペスの劇的な決勝ゴール・・・

アマラオやジャーン、サンドロ、福田健二、ルーカス、石川直宏、土肥洋一、梶山陽平、今野泰幸、長友佑都などなど、選手の活躍。大熊監督の大声、原さんのひょうひょうとした感じ、城福さんのジャンプもカッコ良かった。

昨夜のゲームでは、ケガ明けの梶山選手がベンチ入り。先発ではないのに、ゴール裏から特別にコールをされていました。待ってました!!という感じ。

また石川選手が後半に交代出場しました。この選手を初めて見たのは、2002年くらい、確かユース代表のテストマッチ(相手はメキシコだった、ような)。ぴょんぴょん跳ねるような動きなのに、とっても速い。右サイドをカンカン上がって、ドリブルしながらでも併走する選手をどんどん追い越してしまう、とんでもない速さは、いまもくっきり憶えています。

当時は横浜Fマリノスの所属だったのですが、確か、このゲームの後に東京に移籍したはずです。

その彼もすでに33歳。FC東京の“顔”として活躍してきた彼も、キャリアの終盤を迎えようとしています。2006年か07年の夏、チームワーストの連敗を喫したとき、ホイッスル後、崩れたまま立ち上がれなかった彼の姿が忘れられません。その他にも、まだまだ思い出がいっぱい!

そんなふうにして、いろんな選手の歴史が刻まれ、チームとしての歴史になって、それが降り積もってこのエリアの文化になっていくのだと思います。

スタジアムができてから、まだまだ13年。これからも1年1年、歴史を積み重ねて、いつかはバルセロナのような年とチームになってほしいな、と。僕は死んでいると思うけど(笑)

継続こそ、人気なり?

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ワールドカップという“お祭り”が終わって、サッカーの世界では、Jリーグという“日常”が始まり。そんなわけで久々に、FC東京のホームゲーム(対仙台)へ。結果は3−0の快勝でした。

何と言っても、守備が落ち着いていましたねー。相手はサイド攻撃を多用してきましたが、きちんと対応していて、点を入れられる感じしませんでした。

そして、しっかりとした守備から速い攻撃。今日は平山が前戦で効いてました。調子も良さそうです。ムリ目な体制でも、パスをきちんと捌いていたり。

前半だけで3点取って、後半はそれこそ、消化時間のようでした。松田とか新しい選手を見てみたかったのですが、ま、それは贅沢な要求かもしれません。

スタンドを見わたすと、いろんな人がゲームを楽しんでました。

若い人や小さい子どもを連れた家族はもちろん、シニア世代のご夫婦から、アラサー、アラフォーくらいの女性だけのグループなどなど。

東京のゲームは、味スタが2001年にできる前から見ているのですが、あの当時はいかにもサッカー好きのお兄ちゃんたち、あるいはそのお兄ちゃんに連れられてきた彼女や女性たち、という感じでした。

きちんとした本拠地ができたおかげというのもあると思います。また、地元の自治体や商店街などの努力や協力のおかげもあるでしょう。でなければ、万年中位(一度はJ2に落ちたし)のチーム(失礼!)に、こんなに人が集まるわけがありません。
この日は、ゲーム直前に雷雨があったせいか、ちょっと少なくて観客は約1万5千人。普段ならどんなゲームも2万人以上は集まっています。ワールドカップ前に開催されたセレッソ戦なんか、4万人以上を集めました。
味スタがオープンしたて、つまりFC東京がこの地に来た当初は、観客1万5千人はわりと普通だったんですけどね。いまでは「ちょっと少ないな」なんて思うようになって。
その間、13年。時間をかけてきちんと育てると、いろいろ結果もついてくるんだな、と当たり前のことですが、再認識したわけです。
あ、そうそう。今年から新しくはじめた、アイドルとコラボの「アイドロング」のアトラクション、今日もやってました。
聞けば、友人の友人がそのアイドル目当てで味スタに来てたそう。サッカーのゲームにアイドルヲタも巻き込むなんて、日本らしいアイデアだと思いました。