髪を切りに行っていない。美容院とか、床屋とか。もう10年近く経つ。
気に入っていていつも行っていた美容院が、ある日、不動産屋になっていたのがきっかけ。
どこで切ってもらおうか、じくじく悩んでいたら髪がぼうぼうになって。美容院に行くと、予約入れてくれとかめんどくさいし。初めてだとなおさら。
で、ある日、子どもの散髪で使っていたハサミを使って切ってみた。それが、そもそもの始まり。
最初、スキばさみで髪全体を軽くして、鏡を見ながらチョキチョキ。後ろとか見えない部分は奥さんの手を借りたり。
ちょっと、虎刈り。だけど、ムースとかで仕上げれば、見た目分からない。
けっこう何とかなるもんだ。
でもさ、「これって、俺の仕事にもいえるよな」、
ある日、チョキチョキしながら気付いた。
パンフレットとか、Webとか、今どきの制作物はクライアントからテキスト原稿が出てくることが多い。
それも、PowerPointを使って上手にまとめてきたり。それを見て「なかなかやるじゃん」なんて感心したり(おいおい!)。
素人をあなどってはいけない。
むしろ、現場にいる本人が作ってるわけだから、深い知識や愛情があったりで、そんな気持ちが原稿ににじみ出て、いい味を出している場合もある。
単に、髪を切るだけだったら、もはや美容師はいらない(僕の場合だけどね)。
コピーを書くだけなら、もはやコピーライターはいらない。
だとしたたら、プロとして客に提供できる「価値」は何なのか。
なんて、自分でチョキチョキしながら思ったりしてるわけ何だけど。
まさに、人の振り見て我が振り直せ、って感じ?
※画像はhttp://sakamichi-hair.comより