どんなことを唄いたいのか、意味が分からないんだ、始まってから2か月以上たったいまでも。
NHKの朝ドラ「べっぴんさん」をだいたい毎朝見てる。
で、必然的にオープニング曲もだいたい毎朝聴くことになるんだけど、
何度聴いても分からないんだ、これが。
その唄は、こんな感じで始まる。
雨上がりの空に七色の虹がかかる
ってそんなに単純じゃない
この夢想家でもそれぐらい分かってる
※ミスターチルドレン「ヒカリノアトリエ」より
詩は私の聞き取りとNHK番組のテロップより(以下同じ)
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虹が出たからって、ハッピーになれるわけじゃないよ。
そんなことぐらい分かってるさ、
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って意味でしょうか。
この人は、ちょっとネガになってる感じですかね。
で、中盤はこういう気分でしの内容が進んでいる感じかと。
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どうも心がじめじめしちゃいがちだから、
カラッとした気分になれるように頑張ってみたり、
でも下ばっかり見てたらいいことも見逃したりして
何にも変わらないよね、
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そしてラスト、
オープニングの映像でヒロインの坂根さんがスキップし始めるところですが、
さあ 空にかかる虹を今日も信じ 歩き続けよう
優しすぎる嘘で涙を拭いたら
虹はもうそこにある
きっと虹はもうここにある
って、おい!
出だしで虹をディスってたんじゃなかったっけ!?
“単純じゃない”って言ってなかった?
こんなに単純に虹を信じちゃうの??
ものすごいどんでん返し、なんだかついて行けない。
“優しすぎる嘘”っていうのは、
思いやりとか励まし、のことかと。他の人のそういう気持ちに触れて、
ネガな気分の心もなんだかほどけて
「頑張ろう」って思えるようになった、そんな感じか。
ポジティブソング、応援ソングの王道を行くような詩の展開ですね。
ここに刺さる人は結構いそう。
だからといって、そんな単純に虹を信じちゃっていいの?
そんなカンタンに信じちゃったら、悪い人に欺されない?
オジサンはちょっと違うと思うけどね。
要は、詩の意味が一貫してないの。
最初と最後で言ってることが180度、まったく違うから、
毎回、おいおい、って突っ込みたくなる。
毎回、ということは、毎朝。毎朝おいおい。
せめて、オープニングとエンディングの間に
そのどんでん返しのいきさつが分かるような、ブリッジになるような詩があれば
もうちょっと気持ちにスッと入るようになると思うんだけど。
「太陽の防腐剤」がそのキーワードになるかな、と思うんだけど、
それ以上のことは読み取れないなぁ。
おんなじ分かんない詩でも、例えばスピッツの「ロビンソン」なんか、
ぶっ飛びすぎてるから分からなくても許せてしまう。
だって、宇宙に風が吹いちゃうんだよ。もう好きにして、って感じ。
完全完璧、独自世界。草野くん、唯我独尊。
でもなぁ、この中途半端に分からない詩は、
僕には聴いてて居心地が悪い。
この他にも「ってそんなに」「夢想家」「太陽の防腐剤」とか、
コトバのチョイスでも“桜井ワールド”が炸裂しているようだけど、
単に詩の聞き取りを難しくしてるだけのような気がしないでもない。
いつだったか、エンディングでもわざわざこの曲をかけたときがあって、
(映像の尺が余ったのか、聞き取れないってクレームがあったのか?)
そのとき詩のテロップも画面に流れて
それでようやく「あ、そういう歌詞だったのね」ってやっと納得できた。
それと。
「夢想家」は意味から考えると「楽天家」の方が通じやすいと思うけど、
そうなると上手く曲に乗らないんだろうな。
でも僕の身近に、夢想家はあんまりいないけどなぁ。
あ、ただ
曲のエンディングはイイ感じ。
詩も演奏もバシャッと終わる。文章で言うところの体言止め。
曲の余韻を残しつつ、でもドラマの映像の世界にスッと入っていける。
そこら辺は計算されているなぁ、と思ってる。毎朝ね。
これを買えばテーマ曲の歌詞も書いてあるんだろうか?