【ワシントン=川合智之】米大統領選で勝利した共和党のドナルド・トランプ氏(70)は10日、ホワイトハウスでオバマ大統領と初めて会談し、政権移行を円滑に進めるため協力することで合意した。会談後にオバマ
情報源: オバマ氏「トランプ氏成功が米の成功」 初会談 :日本経済新聞
現職のオバマ大統領はさっそく新大統領と会談した。引き継ぎ前にこんなに早く両者が公式に会うのは異例のことだったそうだ。
そこでオバマ大統領は、次のように語りかけたそうだ。
「(トランプ氏の)成功を助けるためにできることは何でもしたい。あなたの成功が米国の成功だ」
「今後は相談することを含め、オバマ氏とつきあうことを非常に楽しみにしている」
「党の違いにかかわらず、直面する課題に協力して取り組むことが重要だ」
特に感動したのは「あなたの成功がアメリカの成功」という表現。
・今までの言説を反省せよ
・アメリカのために働けよ
ということをにおわせながら言い含めている。
現職だから言えるちょっと上から目線で、とても素晴らしい表現だ。
オバマさんには腕の良いスピーチライターがいるので、たぶんその人の「コピーライティング」だとは思うけど。
オバマさんとトランプさんは、まさしく政敵として選挙戦では激しくやり合った仲。
にもかかわらず、トランプ大統領が決まった瞬間から一転して融和・協調路線に。
アメリカを背負う大統領として、オバマさんの姿勢はみごとだと思ったし、本心から言ったかどうかは分からないけど、冒頭の発言はみごとだと思った。
やっぱり、アメリカのリーダーは違うな。
この会談の様子を見て、日本で起きた政治家の揉め事を思い出した。
今年東京都知事になった小池百合子さん絡みで、
さらに以前では、田中康夫さんが長野県知事になったときも
オバマ大統領がトランプさんに示した度量の広さと比べ、日本の政治家や公務員のケツの穴の小さいこと、小さいこと。
やっぱり、“世界のアメリカ”のリーダーは違うな。
日本の田舎議員や木っ端役人とは段違い。
国政と地方自治、レベルの違いはあるけど。
オバマさんは、一国を預かる大統領として、アメリカとその国民の行く末を考えた行動と発言をしている。
僕がアメリカ国民だったら、辞任間際なのにもう一回、熱烈支持してしまいそう。
その反面、東京都の議員や長野県の県庁職員は、仲間内の義理や体面しか考えていない。
オバマさんと日本の議員や公務員とで、その目線、視野の広さが対照的に浮かび上がったニュースだった。
かなりベタだけど。老舗の任天堂製。