うなぎCM問題で、地域おこしムービーの名作「ンダモシタン小林」を思い出した!

スク水少女が「養って」 クリエイティブは難しい。センスの良い発想なんて誰にでもできるものではないし、アイディアを絞り出した挙句に二番煎じになるのはよくあること。これだと思ってつくりあげたものが、完全にスベることもある。 限られた予算の中、地方自治体をPRするた

情報源: うなぎCMを「性的な意図はない」と説明する制作者の“ピュア” – 網尾歩

うなぎをスク水女子にしたらウケるんじゃね? っていうのがこのクリエイティブのスタートだと思う。
意外性があって乱立する地域おこしムービーの中でも目立てそうだし、それにスク水は普段うなぎに興味なさそうなクラスタからもウケそうだし、いいんじゃないの、と。

ただメインテーマのうなぎよりも、単なるフックでしかないスク水の記号性を強調しすぎたために、全体を見た印象として“外しちゃった”作品になってしまったんじゃないかな。
平たいコトバでいうと、悪ふざけが過ぎちゃった、みたいな。ムービーを見ていなくて、内容をこの記事のテキストでしか読んでないので断定はできないけど。

このムービー制作をしたクルーや自治体の担当者は、去年の夏に問題になった三重の海女さんキャラを知らなかったのかな。萌えキャラにし過ぎて、海女さんを侮辱していると問題になり、取り下げになってしまった件だ。

カワイイとか萌え〜とかオタク文化が広まってきたけれど、それが日本全体の共通認識になったわけではなく、まだ拒否反応を示す人たちもいる。そんな例が海女さんキャラ問題だったと思う。
そういった現実を認識していれば、このうなぎムービーもここまで過剰に“狙った”演出にならなかったと思うんだけど(そうしたら、スク水の表現テーマもなかったかもしれない)。

このうなぎムービー騒動で、当事者の志布志市の近く、宮崎県小林市が作ったムービーを思い出した。
フランス語のナレーションで進む映像と美しいピアノの旋律で、なんか素敵な田舎町だなぁと思いながら見ていると、ラストに楽しいどんでん返しがあって、小林市の良さがとても印象に残る。

地域の方言をフランス語に転化するというアイディア、その不思議な言葉と映像、音楽の絶妙なハーモニーで、メインテーマの小林市の風土をとっても魅力的に見せている。これがクリエイティブっていうものでしょう。
名作だ、制作者に拍手!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です