「起業塾で起業した人の話聞いて、起業なんてできるわけがない」
確かにそうだ。
クルマを運転しようと思って運転している人は、そんなにいない。
本当は、どこかに行きたいからクルマを運転するわけ。
運転は手段であって、目的ではない。
「クルマを運転」という言葉を「起業」に変えれば、すぐに分かる。
そんなことも分からずに、起業塾に行く人がそんなに多いんだろうか?
自分で作ったジュエリーを売りたい、
イタリアのこのおいしいお菓子を日本に紹介したい、
営農で町おこしをしたい、
そういう目的があって、それを効率的にエンハンスする方法として「起業」があるんじゃないか、と。
しかも、起業のスタイルはひとつじゃない。事業によってさまざまなので、塾に行って総論的なことを教わってきても、そんなにすぐに役立つとは思えない。
新しいことを始めるのはとてもパワー必要だ。ロケットが発射するとき、ものすごい量の推進力が必要で、炎と煙に包まれるように、起業には時間も労力も、そして資金もかかる。
越えなければならないハードルも待ち構えているだろう。
そんな困難を乗り越えて、起業を軌道に乗せるには、やはり「○○したい」という企業の目的だったり、それを実現させたいという「夢」じゃないか。
決して「起業」ではないと思う。
だから、冒頭の記事にもあるように、起業塾に通っても成功できる人はいない。そんな時間があるんだったら、自分が売りたいこと、やりたいビジネスを突き詰めて、尖らせた方がいいんじゃないか、と思う。