「この町に、これからも安心して暮らせるようにしたいと思ってるんですよ」
穏やかだけど、熱のこもった話に、とても感動した取材でした。
今日は、北海道の東の町で取材でした。とある医療関係の仕事で、町のクリニック経営者にインタビューする仕事です。もう、かれこれ7年くらいになるでしょうか。
高齢化が言われて久しい日本ですが、これまでは、増加するお年よりにどのように暮らしてもらうか、QOL(生活の質)をどうしたら保てるか、ということが焦点だったように思います。
しかし今回はさらに進んで、その高齢化社会を支える世代が減って支えきれなくなる。そうしたら、社会全体が回らなくなる。そんな危機感で動いてらっしゃる方にお会いしました。
次の世代にバトンタッチができなくなる。だったら、今から何とかしておかないと、という危機感。崖っぷちの近くまで来ている。お話を聞いていて、そんな思いも浮かんできました。
思い起こすと、こうした危機感や使命感に突き動かされて働いていらっしゃる方に、この取材を通して数多くお会いしてきました。
地域の核となって住民から信頼を集め、そして行政を動かし、少しずつでも地域の暮らしのレベルを前進させている。そんな有志の人が頑張っているから、この日本はギリギリ、これまでの姿や社会レベルを保っているのではないか。
いろいろなことを思いながら、北海道から羽田に帰ってきました。