ノープラン野党に未来はあるか? 僕はこの夏、野党連合には投票しない

野党の劣化が酷い。

先日、桝添氏の都知事辞職で、民進党・岡田党首がテレビ取材に答え「これは自民党党首である安倍首相の責任でもある。しっかりと追求していきたい」と言っているのを見て笑ってしまった。
まず追求されるべきは、桝添氏の所業なのでは? 何でもどんなことでも安倍さんの責任に結びつける。まるで気に入らない嫁をいびる姑のような理不尽な言動。政党の党首がこんなことで広く市民の共感を得られるのか。

さらに酷いのは、都知事選の候補者選びについて。インタビューアの問いかけに「白紙です」と即座に断言。それまでの流れで桝添氏の都知事辞任は必然の流れだったにもかかわらず、何も用意していない。実際は水面下でやっていたのかもしれないが、この答え方では「何も準備してない野党」という印象しか残らない。これでは何か託そうという気にすらもならない。

夏の参院選を控えて、党首討論のテレビ番組があったらしい。僕はそれ見ていなくて、サマリー記事しか読んでないが、そこでは野党の野合が批判の対象となったそうだ。
民進党や共産党が連合し主に1人区で自民党候補者の対立候補を立て、野党勢力の拡大を狙っている。
要は「自民党のやり方が気に入らない人は、野党連合に一票を」という戦術だが、僕はこのやり方はありえないと思う。

野党に投票しても、未来が見えないからだ。

 民進、共産、生活、社民の野党4党の幹事長・書記局長は21日午後、国会内で会談した。 会談終了後に4人がそろって記者会見し、会談で参院選と都知事選の2点について話し合ったと報告。「参院選については、全ての1人区で候補者を一本化し、自民党と一騎打ちの構造に出

情報源: 野党4党が「生活者ネット、市民連合と一致して推せる候補を擁立」で一致

そもそも選挙というのは、未来の選択=政策の選択ではなかったか。
「反・安倍政権」ばかりでその先の政策に関して何の代案も示さない「野党」には、何の未来=政策もない。

安倍政権のやり方が気にくわないのは分かった。アベノミクスや原発、安保、改憲が厭なのも分かった。ただそれは「主張」であって「政策」ではない。
政策とは、この先の日本はどの方向に進むべきか、どうすれば国民が幸せに暮らせるのか。そのプランを具体的策ではないか。少なくとも「政党」を名乗り、助成金をもらう「政治のプロ」であるならば、正しい「政策」を掲げるべき。

アベノミクスがダメならどんな経済施策があるのか。原発をやめたあと日本のエネルギー政策はどうなるのか。安保がダメなら日本はどうやって国際的な安全を確保するのか。世界の情勢や構造が変わる中、このままの憲法で今後も平和で繁栄できるのか。
彼らは何の説明もしない。

政策とその実施を具体化した「マニフェスト」を始めたのは、民進党の前進、民主党ではなかったか。あれは、過去の選挙キャンペーンのネタでしかなかったのか。

いつもノープランで反対しかしない共産党がじわじわと得票数を伸ばしている。さらにSEALDsのような「反対こそがポリシー」といった運動も多くの支持を集めている。
そんな状況を脇目に、岡田氏などいわゆる野党の人たちも感化され同調しているように見える。「とりあえず反対しておけば、票が望める」とでも思っているのか。野党の思考停止だ。

この夏の参院選、このまま「反・安倍政権」を繰り返すだけのチーム・ノープラン野党なら、投票の選択肢にはなり得ない。
僕は与党に入れる。消去法による消極的な投票行動、けれどもそれしか僕が納得できる選択肢がないのだから、しかたない。

画像は下記より
http://www.sankei.com/politics/photos/160619/plt1606190027-p1.html