まちの交通安全ポスターなみだった、オリンピックのロゴデザイン・コンペ

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1964 東京オリンピックでは、25万円だったそうです。 

ポスターを作ったデザイナー、亀倉雄策さんへの謝礼。
(あの仕事で25万円は、ギャラじゃなくて謝礼のレベルだと思う) 

今回のロゴのコンペ、賞金が100万円、著作権は大会委員会に帰属。
いまどき100万円なんて、軽自動車も買えないよ。 

約50年前も今も、グラフィックの「デザイン」に対する評価額は大して変わってない気がする。
国立競技場でNGになった、建築の「デザイン」には、監修費とかの名目で十何億円も支払ってるのにね。 

なんかね、「町の交通安全ポスター公募」と意識レベルが同じ感じ。

プロのちゃんとしたデザインが欲しかったら、ちゃんとした「報酬」を設定しないと。

賞金はゼロ、

そのかわり、採用されたら露出1回あたりいくら払いますよ、とかいうインセンティブがあるとか。

ポスターなんて、スポンサー企業1社あたり何千枚も刷るんだろうから、
100円の使用料でもかなりな金額になるはず。
CMでも協賛ロゴで使われるわけだから、その時、1回1000円で設定しても、
放映回数を考えると、けっこういくでしょ。

お金はスポンサー企業が出すわけだから、大会委員会のフトコロとは関係ないし。
今からそういう契約が成立するかは別だけど。 

そういうインセンティブがあるなら、国内外からプロのデザイナーがわしわし応募してくるんじゃないか。 

なにより、グラフィックデザインに対するお役所というか社会一般の認識が低すぎたのが、今回、こんな騒動になった原因の一つだと思う。

※記事はhttp://www.nikkei.com/article/DGXLASDG01HAT_R00C15A9MM8000/より