残暑おでん

おでんが出ていました、コンビニに。そろそろ夏の終わりとはいえ、まだ8月なのに、です。

「コンビニにおでんがある」ということを、来店したお客さんに周知するために早めに出している。と、どこかで聞いた記憶があります。

それに今年は雨が多かったり、気温が低めで、売上げもきっと低調だったはずです。そんなマイナスを取り戻すために、早めに秋・冬商戦に切り替えているのかも知れません。また、ライバルとの関係で、負けていられない、という事情もあると思います。

ま、広告宣伝の一貫なのでしょう。とはいえ、まだまだおでんが食べたい季節ではありません。きっと売れ残りも発生しているはずです。そんなロスも、広告宣伝コストとして割り切っているはずです。

おでんで思い出しましたが、以前担当していたランドセルの仕事でも、同様なことがありました。

ランドセルといえば、以前は商戦といえば年末年始あたりから。それを、少しでも早くから「刈り取ろう」と、お盆で実家に帰省したチャンスを狙って商戦を張りました。

お盆で帰省した孫に、おじいちゃんおばあちゃんがランドセルを買ってあげるというストーリーです。

小学校入学は、家族の一大イベント。その象徴的な商品がランドセルです。それを、祖父母が孫のために選んで、買ってあげる。今は色やカタチがいろいろありますから、その中から孫と話し合って、気に入ったひとつを選んで。おじいちゃんおばあちゃんは、孫が喜ぶことをしてあげられた満足感が味わえます。また、孫の親(祖父母の子ども)にとっても経済的にうれしいし。また、孫自身も帰省中のいい思い出になって、幼稚園の宿題の絵日記に描いたりするのではないでしょうか。

実際、先日のお盆期間中のニュース番組で、そんな光景を映して放送していました。お盆にランドセルは、もはや一般的になったのかも知れません。

みんなに「win」のストーリーがあると定着しますね。ランドセルのように。

その一方で、おでんはどうなんだろう? と、ちょっと懐疑的になったりも。こっちの方は、提供側(コンビニ)の都合の方が先走ってないかな、という気がしています。

※トップ画像はhttp://www.circleksunkus.jp/product/oden/index.htmlより