ホリエモンの「大学ムダ論」で思いだした、ICUのリベラルアーツってどうよ

「大学に行くのはお金と時間のムダ」と題したホリエモンのインタビュー記事が、ネット上で物議を醸している。せっかく合格した東大を中退しているホリエモンだが、「そもそも大学にはほとんど通っていなかった」のだとか。さらに東大を含めて、ほとんどの日本の大学は「実務的に使

情報源: ホリエモンの「大学ムダ論」を、ふかわがフォロー 「大学に行けばなんとかなるっていう甘えた考えにムチを打ちたいっていうこと」

これを読んで、少し前に大学受験関係者とした会話を思い出した。
「ICUのリベラルアーツって、ムダじゃないですか」と、僕がその人に対して言ったのだ。堀江さんみたいに。

リベラルアーツは、言ってみれば人が生きていくために必要な知識を学ぶ、ヨーロッパ古来の大学教育の考え方。詳しくはウィキペディアを参照。

で、話していた相手は大学受験情報を提供している人。
最近の受験生の親は、大学入学後、きちんと就職できるか、いわゆる“良い企業”に入社できるか、を「受験校選びの基準」としている。なので、そのための教育や指導を進めている大学が好まれる傾向にあるんじゃないですか、という話をしていた。

そういう親から見たら、リベラルアーツを“売り”としているICUは、単なる「回り道」でしかない。
実際に同大学の人も「ICUのリベラルアーツはいわば、自分が歩む道を探すための手段のひとつ。この大学で自分のやりたい道を見つけ、その後ケンブリッジに行って法学を学び弁護士になったり、医学部に進んで医者になったり、そういう人がけっこういます」とのこと。

これを聞いていて「おいおい、それじゃ2つも大学に通わせるのかよ」と思った、正直なところ。

大地にきちんと肥やしを撒いて、土壌を豊かにしてから、それからしっかりとした木を植えて、育てましょう。ということなんだろうと思う。ICUの大学教育は。
その方が、しっかりと根が張って、大きくがっしりとした幹に育ちそうな気もする。

でも、いまの時代、そこまで時間と手間とお金をかけられる人はそう多くはないだろうし。
自分の興味を追求したいなら、それこそ大学のセミナーや本などでもカバーできそう。

急がば回れ、というけれど。
急ぐなら、新幹線だって飛行機だって選べるぞ、というのが現代社会。

どっちがいいんだろう。僕には答えが出せていない。

ちなみに、堀江さんの最近の本