ぶれてない企業が、今は良いのかな。

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ファミレスがロードサイドすべてにできちゃったら、次はどうなるの?

昔、ファミレスが急激に店舗拡大していた頃、マーケティング担当の人に質問したことがあります。
北は北海道から南は沖縄まで、ロードサイドにくまなくファミレスが建ち並びそうな勢いで、そうなったら次の成長の基盤をどこに見出すのか、という素朴な疑問が湧いたのです。

でも、そうなる前に中食化や低価格化などでファミレスという業態が地盤沈下していったわけですが。「フルロード・ファミレス」にならなくてよかった?

それはさておき、マクドナルドが迷走しています。こんな人も心配しています。
これまでは冒頭のファミレス業界同様、拡大一途を続けてきました。街を歩くと、いつでもどこでも、あの看板を目にしていたような気がします。「マックス・マック」のような状態でした。

でもどこかの時点でシュリンクが始まったようです。
このシュリンクには最近、いろんな既視感があって。

居酒屋のワタミとか、
すき家のゼンショーとか、
ケータイのドコモとか、
LCCのスカイマークとか、とか、とか・・・

一時期、新しいビジネスモデル、みたいにもてはやされるけど、
ある時点から、手のひらを返されるように、オワコン扱いされてしまう。

いままでも、そんな事例は色々あった気がするけど、10年、20年のスパンだったような。
それが、5年、3年くらい、どんどん短くなってきているような気がする。

多分、時代に吹く“風”が、ころころ変わっているせいだと思う。
その風向きに合わせてリアルタイムに変われる企業が、きっと「強い」。だけど、風向きが変わった瞬間にその強みが、弱味に瞬時に変わってしまう。
ころころ変わる風向きに翻弄されて、なかなか前に進めない帆船のような。

そんな風見鶏経営ではなく、いまは「本業」をしっかり構築して、それを軸にビジネスを展開している会社が強いと思う。芯がぶれてない企業、というか。

代表的なのは、やはりApple。
ズーム・ズームのマツダや、四輪駆動や安全技術のスバルなども同様じゃないかな。

そういえばこの3つの企業、一度どん底に落ち込んで、まさに地獄の底から這い上がってきたような会社ですね。

とはいえ、またヘンな風が吹いたらどうなるか分からないけど。

画像はhttp://jp.reuters.com/article/wtDomesticNews/idJPKBN0L90K720150205より