「私の父はAirbnbに殺された!(クーリエ・ジャポン)」スタートアップは、いつまで甘ったれるつもりか。

手頃な宿泊施設の検索サイトとして、また不動産を活用した新たなサイドビジネスとして、日本でも話題の「Airbnb(エアビーアンドビー)」。創業から8年ほどで、ヒルトン・ホテルズ&リゾートの時価総額を超えるほどの急成長を遂げたこのサービスが、実は傷害、死亡、盗難、火災などのさまざまな事件を引き起こしていることはあまり知られていない。 Airbnbで予約した民家に滞在中、父親を事故で亡くした筆者が「シ…

情報源: 「私の父はAirbnbに殺された!」急成長サービスの“死角”を被害者の息子が暴く! | クーリエ・ジャポン

ちょっとセンセーショナルな見出し、それに事件自体が公になったのは2年前のことなので恣意的な感じがしなくもないけど、内容自体は同意。

IT系のスタートアップも、そろそろ甘ったれたことをいうのはやめて、社会の一員として襟を正した方がいいと思うんだ。
例えばこの記事の、こんなくだり。

「シェアリングエコノミーのスタートアップは、提供するプラットフォームが受け身で、かつ負う責任が少ないほど成長します。
たとえば、サービスの安全性を保証すればするほど、企業側の負担は高まります。反対に旧式の出会い系サイトのような必要最小限のプラットフォームを運営するだけなら、企業のリスクは少なくて済みます」

「負う責任が少ない」ということは、言い替えれば「無責任」だ。
冒頭の事故は、宿泊施設として貸し出したオーナーの安全に対する無責任(あるいは無自覚)、それをそのままプラットフォームに載せたAirbnbの無責任が複合連鎖して起きた悲しい事故だと思う。

無責任のまま安全を担保しないのであれば、それは安くサービス提供できるだろう。だから既存ビジネスよりも圧倒的に優位に立てたし、これまでにないビジネスモデルだから法整備なども追いついてなかった。なので“合法的”に、連勝し続けることができていた。

小さくて“みそっかす”扱いのちっちゃな子供が、大きなお兄さんと一緒に野球をやっているようなものだ。
打席に立って、バットにボールが当たりさえすれば出塁できた。みんな「良くやった」って言ってくれてた。

でもそろそろ違うんじゃないか。もう“みそっかす”じゃないんじゃないか。
空振りを3回やればアウト、バットに当ててもボールがヒットコースに飛ばなければ出塁できないとか、一人前の扱いでいいんじゃないか。そうじゃないと、お兄ちゃんバッターが可哀相だ。フェアじゃない。

Airbnbはサービスを続けるなら制度をもっと整備すべきだ。ヒルトン以上にふくらんだ時価総額を、その整備に費やすべきだ。ヒルトン並みとは言わないが、一つひとつの宿泊施設を人の目でチェックし、そのオーナーとも面談し、一定の基準で評価した後に、ユーザーに紹介すべきだ。

コストがかかる?人手がない? そんな甘ったれたことをいつまで言い続けるつもりなのか。
既存の企業ならみんな辿ってきた道だ。実績ある企業が社会の一員として果たしている義務や責任を、もうそろそろプラットフォーム提供者も同様に負うべきだ。

スタートアップのビジネスモデルはより生活に密着しようとしている。ともすれば生命の安全に関わる領域にも及んできている。実際、Airbnbでは死亡者が出ているし、交通社会をベースにするUberはもっと危険度が高い。

いつまでも“みそっかす”感覚でサービス提供されていたのでは、たまったもんじゃない。
今のままでは少しの安い料金とひきかえに、自分の命を差し出しているようなものだ。

というわけでAirbnbはまだまだ使えないシステムだ、というのが僕の判断。頑固者とか頭固いとかいわれようが。
Uberも同じだな。

[インスタグラム「#Likes」]有料編Vol.01:サービス利用から2か月経過

11月3日からハッシュライクスの有料版を利用しています。
利用開始からちょうど2か月。ちょっとまとめなどを。

■半額サービスだったので、ついフラフラと
ハッシュライクスからメールで「いまなら半額」というお知らせが来て、どうしようか、1週間くらい悩んだすえに11月3日の夜、なんとなくその気になってフラフラと申込みボタンをポチっと。
30日間、3,600円のコースを申し込みました。現在、半額サービスは終わっているようです。

■無料版のときの設定がそのまま引き継げる
有料版なので、すべての機能が使えます。自動フォロー解除とか、無料サービスでは利用できない機能も使えるように。その分、設定する項目が増えるわけですが、無料サービスで利用していたダッシュボードがそのまま使えるので、以前の設定をベースに有料版でプラスされた設定をちょいちょいといじるだけ。面倒くさいことはなかったですね。いいねする投稿の制約設定とか、スピード調整などもほぼデフォルトのままだし。

■例によってスロースターター
設定後、何かリアクションがあるなー、と手応えを感じるまでに1日くらい。ロボットがハッシュタグとかを頼りにあちこちイイネしてきて、それを見た相手がいいねやフォローを返してくれるわけだから、やっぱりそれなりに時間がかかる。果報は寝て待て、っていうことわざがあったのを思いだした(笑)

■ところでスタート時のフォロワー数などのデータは・・・
すみません、ハッシュライクス・アナリティクスのキャプチャを撮っておいたのですが、どうも捨ててしまったみたいで。ちなみに、今日のアナリティクスの状況はこちら。

以前書いた無料サービス終了時、フォロワー数が138だったので181の増加、2か月で約2.4倍に。フォロー数は817だったので243増、約1.3倍になった計算。

■テーマを整理すれば、もっとパフォーマンスは上がると思う
ちなみに、うちのインスタグラムはごちゃごちゃ。猫、クルマ、虫、風景、空など思いつくままにアップしている。なので、ウォールを見に来た人は戸惑うと思う。僕だったら間違いなく「なんだ、このゴチャゴチャ」って思う。で、いいねはしても、フォローはきっとしない。
それを考えたら、この2か月間、180以上もの人がよくフォローしてくれたと思う。ありがとうございます。m(_ _)m
ウォールのテーマがもっとビシッとしていたら、もっともっとパフォーマンスは上がっていたはず。有料版なのに、ちょっともったいない使い方をしちゃっているかな?

他にもまだ書きたいことがあるので、時間を見つけて書きます。

関連本、なんだかいろいろ出てる

■#Likesについて、詳しくはこちら

朝ドラ「ぺっぴんさん」ミスチルのテーマ曲、詩にツッコミを入れてみる

どんなことを唄いたいのか、意味が分からないんだ、始まってから2か月以上たったいまでも。

NHKの朝ドラ「べっぴんさん」をだいたい毎朝見てる。
で、必然的にオープニング曲もだいたい毎朝聴くことになるんだけど、
何度聴いても分からないんだ、これが。

その唄は、こんな感じで始まる。

雨上がりの空に七色の虹がかかる
ってそんなに単純じゃない
この夢想家でもそれぐらい分かってる

※ミスターチルドレン「ヒカリノアトリエ」より
詩は私の聞き取りとNHK番組のテロップより(以下同じ)

 ↓
———-
虹が出たからって、ハッピーになれるわけじゃないよ。
そんなことぐらい分かってるさ、
———-
って意味でしょうか。
この人は、ちょっとネガになってる感じですかね。

で、中盤はこういう気分でしの内容が進んでいる感じかと。
———-
どうも心がじめじめしちゃいがちだから、
カラッとした気分になれるように頑張ってみたり、

でも下ばっかり見てたらいいことも見逃したりして
何にも変わらないよね、
———-

そしてラスト、
オープニングの映像でヒロインの坂根さんがスキップし始めるところですが、

さあ 空にかかる虹を今日も信じ 歩き続けよう
優しすぎる嘘で涙を拭いたら
虹はもうそこにある
きっと虹はもうここにある

って、おい!
出だしで虹をディスってたんじゃなかったっけ!?
“単純じゃない”って言ってなかった?

こんなに単純に虹を信じちゃうの??
ものすごいどんでん返し、なんだかついて行けない。

“優しすぎる嘘”っていうのは、
思いやりとか励まし、のことかと。他の人のそういう気持ちに触れて、
ネガな気分の心もなんだかほどけて
「頑張ろう」って思えるようになった、そんな感じか。

ポジティブソング、応援ソングの王道を行くような詩の展開ですね。
ここに刺さる人は結構いそう。

だからといって、そんな単純に虹を信じちゃっていいの?
そんなカンタンに信じちゃったら、悪い人に欺されない?
オジサンはちょっと違うと思うけどね。

要は、詩の意味が一貫してないの。
最初と最後で言ってることが180度、まったく違うから、
毎回、おいおい、って突っ込みたくなる。
毎回、ということは、毎朝。毎朝おいおい。

せめて、オープニングとエンディングの間に
そのどんでん返しのいきさつが分かるような、ブリッジになるような詩があれば
もうちょっと気持ちにスッと入るようになると思うんだけど。

「太陽の防腐剤」がそのキーワードになるかな、と思うんだけど、
それ以上のことは読み取れないなぁ。

おんなじ分かんない詩でも、例えばスピッツの「ロビンソン」なんか、
ぶっ飛びすぎてるから分からなくても許せてしまう。
だって、宇宙に風が吹いちゃうんだよ。もう好きにして、って感じ。
完全完璧、独自世界。草野くん、唯我独尊。

でもなぁ、この中途半端に分からない詩は、
僕には聴いてて居心地が悪い。

この他にも「ってそんなに」「夢想家」「太陽の防腐剤」とか、
コトバのチョイスでも“桜井ワールド”が炸裂しているようだけど、
単に詩の聞き取りを難しくしてるだけのような気がしないでもない。

いつだったか、エンディングでもわざわざこの曲をかけたときがあって、
(映像の尺が余ったのか、聞き取れないってクレームがあったのか?)
そのとき詩のテロップも画面に流れて
それでようやく「あ、そういう歌詞だったのね」ってやっと納得できた。

それと。
「夢想家」は意味から考えると「楽天家」の方が通じやすいと思うけど、
そうなると上手く曲に乗らないんだろうな。
でも僕の身近に、夢想家はあんまりいないけどなぁ。

あ、ただ
曲のエンディングはイイ感じ。

詩も演奏もバシャッと終わる。文章で言うところの体言止め。
曲の余韻を残しつつ、でもドラマの映像の世界にスッと入っていける。
そこら辺は計算されているなぁ、と思ってる。毎朝ね。

これを買えばテーマ曲の歌詞も書いてあるんだろうか?

ウェルクなどDeNAパレット各サイトのSimilarWebキャプチャを載せてみた。キュレーションサイト(笑)の墓標?

これ、念のためと思って取っておいたのを忘れてました。
ウェルクやメリーなど、DeNAパレット各サイトのSimilarWebの画面キャプチャです。

◎キャプチャは11月29日14時くらい。ウェルクが公開停止したのがこの日の21時でしたから、ギリギリセーフ、だったわけですね。
◎ウェルクを取るなら、DeNAパレット全体もと、同日、全部キャプチャしました。ですのですべて同日・ほぼ同時刻の採取です。
◎ただ、バタバタとキャプチャしたため、画像が乱れている部分があります。御容赦ください。

■ちなみに、これはSimilarWebの冒頭に出てくるグラフ、ウェルクのものです。
キレイな右肩上がり、5か月で約3.5倍の驚異的な伸び!! これに目がくらんでゼニの亡者になってパクリ街道をまっしぐら、という感じなのでしょうか。

■また、今年の6月にグラフの折れ線が急になるサイトが多くあります。
このプールなんかは代表例。このあたりで“技術”が確立され、各サイトに広がったのでしょうか。

■以下、DeNAパレット、各サイトとキャプチャ時のアクセス数です。
サイト名をクリックすると、そのキャプチャが表示されます。メッチャ長い、フンドシのような画像なので覚悟してください。

WELQ 72.20
MERY 29.20
FIND-TRAVEL 22.50
JOOY 21.40
IEMO 17.50
CAFY 13.10
UPIN 7.20
CUTA 6.10
PUUL 3.70
GOIN 3.10
※アクセス数の単位はMILLION

仕事場の27インチのiMacの画面にキャプチャ画像を表示しているんですが、こうして見るとキュレーションサイト(笑)の墓標が並んでるみたいです。

今回の騒動で、つい買ってしまいました。

無料→広告でマネタイズ、はもう限界でしょ。ウェルク事件で改めて思うこと。

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「ウェルク」がようやく公開停止になったけど、どうもデジャブ感があって。それがテレビの「発掘!あるある大事典」って、思い出した。

●みんな気になる(=アクセスや視聴率が期待できる)医療ネタで
●データ捏造や無断引用などでいいように煽って
●アクセス数や視聴率を稼ぎまくり
●そのわりに制作費はとことんチープに抑えてウハウハ儲け
●最後は炎上でお蔵入り
といったあたりが共通点かと。それにしても似すぎでしょ。

メディアが、読者や視聴者ではなく、広告主やスポンサーに向かってコンテンツを作るとこう末路を辿る、という法則じゃないか。他山の石だ。

それと、無料コンテンツ→スポンサーフィーでマネタイズ、という点も「ウェルク」と民放地上波の共通したビジネスモデルだけど、これも、もはや限界なんじゃないか。今の経済システムではムリだよ。

「無料」は何も生まない。それどころか、世の中をどんどんつまらなくしている。あらためて思ったよ。

どうせ出し抜くなら、金融シーンの方がビッグで潔い感じ(?)

Googleのためにコンテンツ作ってるわけじゃない〜ウェルク閉鎖で思うこと

ウェルク炎上が暴いた劣悪メディアの仕掛け なぜニセ情報が大量の読者を獲得したのか

情報源: ウェルク炎上が暴いた劣悪メディアの仕掛け | メディア業界 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

“ココロとカラダの教科書”をうたったエセ医療情報サイト「ウェルク」が閉鎖になった。
私も仕事で医療コンテンツの制作をしてるので、いい加減な方法でいい加減に作られたサイトが閉鎖されたことに関して、スッキリとしている。

ウェルクはモバゲーなどで有名な一部上場企業、DeNAの運営。
ランサーズなどのクラウドソーシングを利用して“ライター”と称する人たちにハイパーローコストで「記事」と呼ぶテキストの塊を制作させる。「記事」には、事実よりもGoogleの検索エンジンが好むようなキーワードを羅列することが優先され、それを大量にばらまくことでトラフィックを稼ぎ、広告媒体としての価値を高め、マネタイズする。というビジネスモデルだった。

こう書くと、DeNAは単に金儲けのためだけにこのサイトを運営してきた、というのがよく分かる。
読者に対し、その興味に応えたり、悩みや課題を解決に導くための情報(しかも正確な情報)を提供する、ということがメディア本来の「価値」であるはず。それなのに今回の場合は、単に広告媒体としての価値が最優先され、そのために「記事」は読者よりもGoogleの検索エンジンをターゲットとして書かれていたわけだ。
Googleのサーチエンジン・オリエンテッドなテキスト作成、とでもいうか。

僕がムカついていたのは、この点ですね。
僕は仕事でテキストを起こしたりコンテンツを制作しているけれど、Googleばかり相手にしてるわけじゃない。その向こうにいる読者のためになったり、少しでも楽しい気分になって欲しいからやっているわけで。
それなのに、「見出しは○○文字以内で」とか「最後に必ずまとめを書いてください」とか、そのコンテンツには場違いな要求をしてくる訳知り顔の人が、ことのところものすごく増えた。この前なんて「僕はGoogleのために文章書いてるわけじゃないですから」って、発注先の人と揉めたりしたことも。

もちろん、SEO対策の必要性や検索上位になる価値も分かっているつもり。でも、そのことがコンテンツ制作の目標になっていないか。情報の正確性や読者への影響力よりも重要視され、「メディア」としての役割やスタイルがだんだん歪められてきていないか。ウェルクは、その最たる例だ。

メディアって何だっけ? 僕らは何のためにコンテンツを作るんだっけ?
ウェルクの一件が、みんなで考え直すきっかけになればと思う。

僕は、Googleのためにコンテンツ作ってるわけじゃないからね。

「創る」という行為は、理論なんかじゃなくある意味「狂気」だと思う。それがよく分かる作品

ウェルクの「監修」は進まないと思う理由、医療コンテンツの制作実体験から

2016年11月24日に、公開されている記事について、医師や薬剤師などの専門家に対し、医学的知見からの監修の依頼を開始いたしました。

【お知らせ】「専門家による記事確認」および「記事内容に関する通報フォームの設置」について

いま大炎上中のウェルクですが、上のリリースで言うとおりには進まないだろうな。医療関係のコンテンツ作成の経験から直観的にそう思いましたね。その理由を次に列挙します。

医師は「エビデンス」を大前提とするので

ここで言うエビデンスは、例えば医学の教科書に載っているような知識や治療法や、医師の学会の統一見解とか、承認されている学術論文など。それらの情報をもとに医師は診療を行うわけです。インタビューなどでの発言や依頼原稿を作成する場合でも同じ。
これまで何度も医師のインタビュー取材をしているけど、医師は必ずテーマに関する論文や資料を持ってきていて、それを確認しながら話します。取材後、原稿をチェックしてもらうと関連する学術論文とかも改めて確認して「やっぱりこう書いて欲しい」と指示がきたり、微妙な言い回しも含めて「一言一句この通りにしてほしい」と言われたりすることもよくあること。
なので、“と言われています”“ということをよく聞きます”なんて責任逃れの伝聞調が多いウェルクの記事を医師が読んだら、「そのエビデンス持ってきて」「無いなら書き替えて」っていうことになりますね。きっと。

「監修」って、実は凄く重い作業って知ってた?

監修という作業は、実績あるプロが責任持って「大丈夫」ってハンコを押すということ。監修者の名前が出るし、無責任なことはできない。本人への取材原稿でさえ医師はあれだけ神経を使うのに、素人がネットからパクって作った文章なんかプロの医師がハンコ押すはずがない。DeNAのリリースには簡単に書いてあるけど、実際やってみると大変だよ。

注目されやすい病気や治療法ほど、監修できない可能性大

がんの新しい治療法みたいに注目されやすい情報はアクセスを稼ぎやすいので、ウェルクにたくさん掲載されていると思う。でもそういう情報ほどエビデンスが不足しており、はっきり書けないことが多い。一方でコレという医師がいると、そうじゃないと反論する医師も出てくる。監修する医師にもよほどの知見がないとできない。なので、監修という作業自体、手を付けられない可能性が大いにある。

監修できる医師を揃えられないでしょ

何でもウェルクには1000単位で記事が上がっているそう。テーマとなっている病気は治療法などもかなり細分化され多岐にわたっていることが予想されます。監修ができるほど実力ある医師になると、自分の専門分野以外は絶対に口をはさまないから、極端な話、ウェルクで扱っている病気の数だけ監修する医師が必要になってくる。
じゃ、ある程度幅広い知識を持っている権威を連れてくればいいんじゃない、というアイデアも出てきそうだけど、そんな人は一部の大学教授レベル。そういう人は普通忙しいし、学会やらの関係とかもあっておいそれと外に出てきたりはしない。Webのエセ情報サイトなんかでは絶対に動かない。

プロが試しに“監修”に近い作業をしたらものすごい時間がかかった、っていう記事が載ってましたね。仮に記事1本の監修に2万円払ったとして、1,000記事だと2千万!?
ファッションやコスメなどでやってきた、キュレーションという名のパクリ行為を医療分野に“ヨコ展開”しただけなのだろうけど、やり過ぎちゃったよね。DeNA自体のブランドイメージの毀損も含めると、ダメージは大きそうだ。

※2016/11/29現在、ウェルクのサイトは問題となりそうな医療関係の記事が一切閲覧できない状況になっています。ただ、Googleで「だるい」とか検索すると相変わらずの状況ですが。

※2016/11/30追記、ウェルクはついに全面閉鎖になりました。昨日の夜のことでした。
http://toyokeizai.net/articles/-/147045

■ウェルク問題はこの記事を読むとよく分かる(と思う)
DeNAがやってるウェルク(Welq)っていうのが企業としてやってはいけない一線を完全に越えてる件(第1回)
【告発も追記】やってはいけない一線を越えたDeNAのウェルク(Welq)をとりあえず直ちに閉鎖すべき理由(シリーズ第2回)

そもそも「キュレーション」って、れっきとした能力だったはず。それが今回の騒動で「=パクリ」という認識が広がってしまった気がする。

マイケル・ムーアの宣戦布告「大統領選挙に負けた今やるべき5つのこと」

一つ目は「民主党を乗っ取ろう」

情報源: マイケル・ムーアが投稿した「選挙に負けた今やるべき5つのこと」、16万人以上がシェア

そんなマイケル・ムーアは投票前に、こんなことを言っていた。
『マイケル・ムーアも焦ってる。「ドナルド・トランプに投票するのは合法テロだ」』

現状にどれだけビビッドに反応するか。
さすがドキュメンタリーの作家だなぁ、と。

ちなみに彼が言った5箇条の骨子は次の通り。

1. 民主党を乗っ取ろう。

2. 評論家や予想屋、世論調査員、その他メディアの中で、実際に起こっていることに目を向けようとしない奴らを首にしよう。

3. これから始まる野蛮や狂気を止められる術を知っている奴らを、俺たちのリーダーにするんだ。

4. 「驚愕の結果だ」とか「ショックだ」と嘆くのをやめよう。民主党・共和党の両方に無視された人たちの、既存のシステムに対する復讐心や怒りが大きくなっている。

5. 得票数は、ヒラリー・クリントンの方が多かったんだ!

つまり、起こった現実を見すえて、理想に向けて戦いを始めるんだ、と。これはその宣言だ。
いっそのこと、マイケル・ムーアが民主党の党首になった方がいいんじゃないか。

こんな本が売れているみたいです。

「トランプ氏成功が米の成功」オバマ大統領の発言に見る、リーダーの品格

 【ワシントン=川合智之】米大統領選で勝利した共和党のドナルド・トランプ氏(70)は10日、ホワイトハウスでオバマ大統領と初めて会談し、政権移行を円滑に進めるため協力することで合意した。会談後にオバマ

情報源: オバマ氏「トランプ氏成功が米の成功」 初会談  :日本経済新聞

現職のオバマ大統領はさっそく新大統領と会談した。引き継ぎ前にこんなに早く両者が公式に会うのは異例のことだったそうだ。

そこでオバマ大統領は、次のように語りかけたそうだ。

「(トランプ氏の)成功を助けるためにできることは何でもしたい。あなたの成功が米国の成功だ」
「今後は相談することを含め、オバマ氏とつきあうことを非常に楽しみにしている」
「党の違いにかかわらず、直面する課題に協力して取り組むことが重要だ」

特に感動したのは「あなたの成功がアメリカの成功」という表現。
・今までの言説を反省せよ
・アメリカのために働けよ
ということをにおわせながら言い含めている。
現職だから言えるちょっと上から目線で、とても素晴らしい表現だ。
オバマさんには腕の良いスピーチライターがいるので、たぶんその人の「コピーライティング」だとは思うけど。

オバマさんとトランプさんは、まさしく政敵として選挙戦では激しくやり合った仲。

『オバマ氏本格参戦 クリントン氏に加勢、トランプ氏批判 』

にもかかわらず、トランプ大統領が決まった瞬間から一転して融和・協調路線に。
アメリカを背負う大統領として、オバマさんの姿勢はみごとだと思ったし、本心から言ったかどうかは分からないけど、冒頭の発言はみごとだと思った。

やっぱり、アメリカのリーダーは違うな。
この会談の様子を見て、日本で起きた政治家の揉め事を思い出した。

今年東京都知事になった小池百合子さん絡みで、

『都議会のドン、内田茂都議は欠席 都議会自民の重鎮「あなたの要望に応える必要はない」と写真撮影も拒否』

さらに以前では、田中康夫さんが長野県知事になったときも

『「長野県庁、知事名刺折り曲げ事件」を考える』

オバマ大統領がトランプさんに示した度量の広さと比べ、日本の政治家や公務員のケツの穴の小さいこと、小さいこと。

やっぱり、“世界のアメリカ”のリーダーは違うな。
日本の田舎議員や木っ端役人とは段違い。
国政と地方自治、レベルの違いはあるけど。

オバマさんは、一国を預かる大統領として、アメリカとその国民の行く末を考えた行動と発言をしている。
僕がアメリカ国民だったら、辞任間際なのにもう一回、熱烈支持してしまいそう。

その反面、東京都の議員や長野県の県庁職員は、仲間内の義理や体面しか考えていない。

オバマさんと日本の議員や公務員とで、その目線、視野の広さが対照的に浮かび上がったニュースだった。

かなりベタだけど。老舗の任天堂製。

アメリカはこれから、ジャイアンになる。 アメリカ大統領選

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米大統領選の開票速報や現地の動向などをWSJの視点でお届けします。

情報源: 米大統領選2016 開票速報

やばいよ。クリントンはもはや首の皮一枚、という感じ。
今、開票速報が進んでいるけど、もはやトランプ勝利、といったところでしょう。

マイケル・ムーアが言ってた「合法なテロ」が起きてしまった。

イギリスのEU離脱に続いて、2度目のサプライズ、それも超スーパーなビッグサプライズ。

「世界の警察官をやめる」と現職のオバマが打ち出した内向きの流れは、「俺たちだけが生き残れば良い」という独り善がりの方向へと一気に舵を切った、と思う。

これから、大変な時代になるよ。

超大国がルールをこしらえて、それに日本など“同盟国”が従う時代が終わる。
そういう傘の下で、経済的にも政治的にも、そして核を中心とした軍事的にも日本はのうのうと暮らしてきたけれど、それもおしまい。

このブログにあるように、全部自分たちでお膳立てしてコストをかけて仕組みを作って、自分たちで回していかなければならなくなる。

しかも唯我独尊になるから。自分にとって都合の良いことばかり相手に押しつけてくる。わがまま放題。
アメリカはジャイアンのような国になる。
TPP、何じゃソレ? ルールは俺が決める。俺のモノは俺のモノ。お前のモノも俺のモノ。

戦後70年かけて作ってきた世界の秩序が、いよいよぶっ壊れる。
選挙結果はまだ出てないけれど、いまから腹をくくっておかなきゃ。

まずは、自分自身を守ることから始めよう! でもこのクマ、あまりかわいくないな(笑)